藤元は「大島渚賞をいただくのはうれしいことですし、驚くとともに本当に重いものであることを感じます」と述べ、「前作を撮ったときに、『ドキュメンタリー映画みたいだ』と多くの方に言われたので、『海辺の彼女たち』ではそうならないようにしたのですが、本作もそう言われることが多々ありました。それは演じてくれたフォンさん、アンさん、ニューさんや、日本在住のベトナム人の方々、ロケ地である青森の方々など、すべての方の説得力ある芝居とその力を引き出してくれたスタッフ、すべての力が合わさった結果、彼女たちが北国に実際にいるかのような親密さと説得力を持つものになったのだと思います」とキャスト、スタッフをたたえる。 続けて藤元は「僕の親族がミャンマーにいるのですが、クーデターが起きたり、映画を一緒に作ってきた仲間が捕まったり、最近のウクライナ情勢などもあり『映画に何ができるんだろう』と考えた1年でした」と振り返り、