旧図書館を書庫に再活用 函館 (03/02 16:00) 書庫としての再活用が決まった旧市立函館図書館 【函館】函館市は、2005年から使われていない青柳町の旧市立函館図書館を、新年度から書庫として再活用する方針を決めた。貴重な昭和初期のコンクリート造りの建物を保存するため、外装や防水工事に3400万円を新年度予算案に計上し、今夏にも着工する。 同図書館は1916年(大正5年)に書庫棟、27年(昭和2年)に本館、63年(同38年)に閲覧室が完成。いずれも鉄筋コンクリート造りで、書庫棟の設計は東京駅を設計した建築家辰野金吾が行った。本館は函館の防火建築に貢献した建築家小南武一が設計。左右対称の洋風のデザインが特徴で、34年(昭和9年)の函館大火を生き抜いた。2005年に函館市中央図書館(五稜郭町)の開館とともに閉館した。 市教委は09年に耐震診断を行い、市民らでつくる旧市立函館図書館活用検討