千葉県にこだわった書籍を、半世紀にわたり出版してきた流山市流山の「崙書房(ろんしょぼう)出版」が7月末で解散する。これまでに出版した書籍は約1千点。中でも歴史や風土、人物など幅広いジャンルを取り上げた同社の代名詞ともいえる「ふるさと文庫」シリーズは217册にも及ぶ。解散を惜しむ声は大きく、流山市立図書館で「ありがとう崙書房出版展」が開催されているほか、丸善ジュンク堂書店の県内3店では「さようなら崙書房フェア」が開かれている。(江田隆一) ◆文献の復刻で注目 流鉄の終点、流山駅。駅近くにあり、看板を見落とせば民家と間違えてしまう木造2階建てが崙書房の社屋だ。1階は書庫で2階が事務室。小林規一社長(72)と小林さんを支える金子敏さん(71)、吉田次雄さん(68)、大竹トモ子さん(71)のスタッフ4人が最後まで忙しく仕事を続ける。 崙書房は昭和45年にスタートした。設立当初は古い名著や文献の復刻
日本出版学会春季研究発表会(2015年)発表資料(完成版)です。公開まで時間がかかったことをお詫びします。Read less
取次第4位の栗田出版販売が本日(2015年6月26日)に民事再生法の適用を申請したとの報道が出ています。25日〆の翌日、しかも金曜日夕方にマスコミへ発表だなんて、ずいぶん周到じゃないですか。本社では今日通常通り業務されていましたよね、ほとんどの版元や書店にはむろん何も伝えてない。 【21時追記:申請が15時、保全命令が16:50に出たということで、そのあと栗田や大阪屋では来社していた版元に説明を始めたようです。また、来週からの出荷の納品先や伝票の書き方については栗田や大阪屋からFAXで取引先に案内が順次開始されるだろうと耳にしました。】 【21時半追記:ついに栗田からFAXが届きました。全17枚、うち2枚は大阪屋名義です。不鮮明なので読みにくそうですが、これから読みます(溜息)。】 【23時追記:仕事を挟みながらA4サイズ17枚をようやく読み終わりました。疲れた・・・。当エントリーに書いた
初秋の候,ますますご清栄のことお慶び申し上げます.平素は格別のご高配を賜り,厚く御礼申し上げます. さて,この度小会は,東京大学の本郷地区キャンパス整備計画に則り,社屋を下記へ移転することになりましたのでご案内申し上げます.なお,一部業務は引き続き本郷地区キャンパス内(医学部1号館地階)で行います. 何卒,今後とも倍旧のお引立てを賜りますよう,衷心よりお願い申し上げます. 2013年9月吉日 【移転先住所】 〒153-0041 東京都目黒区駒場4-5-29 京王井の頭線 駒場東大前駅 西口より徒歩5分 [新しい連絡先] 電話:03-6407-1069 FAX:03-6407-1991 【業務開始】 2013年10月15日(火) ※移転作業は、10月12日(土)〜14日(月)に行います. 10月11日(金)までは現行住所(東京都文京区本郷7-3-1 東大構内)で営業いたし
【赤田康和】紙の本を裁断・スキャンして電子書籍化する「自炊」の代行業者でつくる業界団体と、日本文芸家協会などでつくる権利者団体は14日、作家らの権利を守りながら自炊代行ビジネスを進めていくための基本ルールについて協議をし、合意した、と発表した。 自炊代行業者は、電子化したファイルが私的利用を超えて外部に流出しないようにするほか、電子化後は紙の書籍を溶解処分するという。こうしたルールを守るための第三者による監視組織も設けるという。 関連リンク「自炊」代行に業界ルール データ流出防止を義務付け(5/15)(記者有論)電子書籍 図書館からブーム起こせ 赤田康和(5/25)「自炊」業者から著作権料の徴収を検討 文芸家協会など(3/27)「自炊」代行訴訟、2業者が争う姿勢(1/22)最新トップニュース
公立図書館における書籍の貸出が 売上に与える影響について 【要旨】 我が国の著作権制度上、公立図書館において、非営利・無料で書籍類の貸出は、権利制 限規定により著作権者の許可なくして行うことができる。しかし、図書館における書籍の 貸出は売上を減少させるものであるとして、一部の諸外国において制度化されている、図 書館が貸出を行う代わりに著作権者に報酬請求権を認める、いわゆる「公共貸与権」の導 入を求める要望が著作権者側から挙がり、1990 年代末から同制度の導入の是非を巡り議論 が交わされたが、統計的な分析にまで議論が及んだものはなかった。 本論文は、計量経済学に基づく統計的分析手法を用いて、図書館における書籍の貸出が 書籍の売上に与える影響を明らかにすることを目的とする。分析の結果、むしろ図書館に おける書籍の貸出によって、売上が総計としては増加していることが分かり、貸出が売上 を減少させ
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 今まで本を何千冊、何万冊は買ってきたと思いますし、自分も何冊も本を書いてきたのですが、一度も、「工場で本が作られるプロセス」を、この目で見たことがなかったのは、考えてみれば「迂闊なこと」でした。まさに「うっかりはちべえ的失態」です。 でも、たぶん、本をたくさん買われる方でも、また著者の方でも、僕と同様に、その様子を見たことがない方は、少なくないと思われます(僕だけ?)。また、いわゆる「工場萌え」な方々の中にも、書籍の製造プロセスは見たことがないよ、という方もいらっしゃるかもしれません。 というわけで、下記に、本製造ビデオを公開させていきますので、もし「ブックラバー」or「オーサー」or「工場萌え」な方がいらっしゃい
突然ですが、当ブログ「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」、一応「図書館系ブログ」なるくくりの中に含まれております。 はてなダイアリー部門別ランキングでは「図書館」にずっと居座っておりまして*1、書いているのも図書館系の大学院生ですしブログタイトルも「電子図書館」です。 しかしアクセスログからここがどんな検索語で見つけられているかを見てみると、だいぶ違う傾向がありまして、一番多い検索語は「PLoS ONE」です。 次は「PLoS ONE impact factor」。 ほかに「近年」とかわけのわからないのも含みつつ*2、上位は「PLoS ONE」関係の検索ワードで〆られています。 利用統計的に見たらもうPLoS ONE宣伝ブログと言ってもいいかも知れない。 必ずしも宣伝だけしているわけではないけれど。 この傾向は明らかに近年、というか昨年〜今年くらいから顕著になってきたもので、以前はもっと
総合部門の1位に輝いたのは、阿川佐和子さんの「聞く力」。今年1月の発売以来売れ続け、上半期18位からのランクアップとなった。上半期1位の「体脂肪計タニタの社員食堂、続・体脂肪計タニタの社員食堂」が4位、今年の本屋大賞を受賞し来年4月に映画が公開される「舟を編む」が上半期と同じく5位に、それぞれランクインした。総合ベスト20は以下の通り。 1位=「聞く力」(阿川佐和子) 2位=「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子) 3位=「新・人間革命(24)」(池田大作) 4位=「体脂肪計タニタの社員食堂、続・体脂肪計タニタの社員食堂」(タニタ) 5位=「舟を編む」(三浦しをん) 6位=「大往生したけりゃ医療とかかわるな」(中村仁一) 7位=「人生がときめく片づけの魔法、人生がときめく片づけの魔法(2)」(近藤麻理恵) 8位=「不滅の法」(大川隆法) 9位=「実はスゴイ!大人のラジオ体操」(中村格子、秋
Tweet自然科学関連、特に「いきもの」関連の面白い本を作っていた「どうぶつ社」が12月に廃業するそうだ。 ジュンク堂のツイートで知った。 ◆池袋本店◆理工書担当より、お知らせです。この12月に、自然科学の良書を丁寧につくられてきた「どうぶつ社」が出版活動を休止し、書店の棚から姿を消します。どうぶつ社36年のしごとを、10月11日~12月10日、7階理工書売場で展示します。皆様にぜひ見て頂きたいフェアです。 — ジュンク堂書店/インターネット部門さん (@junkudo_net) 10月 5, 2012 検索してみたところ、かなり前から新刊発行は停止して、在庫の品出しだけ応じていたようである。 面白い本を出していた出版社だったので、残念。 おそらく在庫の多くは断裁されることになると思う。 取りあえず市中に出回れば中古本としてのちのち入手することもできるかもしれないが、元々それほど出回
出版状況クロニクル53(2012年9月1日〜9月30日) 先月三島の北山書店の閉店と半額セールにふれたが、今月もう一度訪れることができた。かなり売れているようで、山積みになっていた在庫も明らかに減り、これまで目にする機会がなかった棚も見え、ずっと探していた何冊かを購入してきた。 ささやかではあるけれど、本クロニクルや書肆紅屋のツイッターなどの反響もあってか、これまでと異なる多くの未知の客たちが訪れ、閉店セールはにぎやかなものになったようだ。そのことに関し、店主夫人からお礼を言われてしまった。 しかし65年間続いてきたという北山書店の閉店は本当に寂しい。これを書くために確かめたところ、月末にすべての在庫を処分し、完全に閉店したという。もう二度とあの古本の膨大な在庫を見ることはできないし、新刊と異なり、その光景はもはや再現不可能なのだ。 このようにして地域に根ざした古本屋が消えていっている。そ
7月上旬、「東京国際ブックフェア」の最終日、ある重要な議論の場が設けられた。出版業界の抱える課題が凝縮されたいわば「パンドラの箱」のようなこのシンポの様子を全文書き起こしでお届けする。 はじめに 7月上旬――「東京国際ブックフェア」「国際電子出版EXPO」など、国内の出版、電子書籍市場が活況になるこの時期。今年は楽天グループのKoboやAmazon.comのKindleがいよいよ国内でのサービスインかといった話題で持ちきりだったが、この時期、ある重要な議論の場が設けられた。 それは、東京国際ブックフェアの最終日、急きょ追加されたシンポジウムだ。「電子書籍時代に出版社は必要か? -『創造のサイクル』と『出版者の権利』をめぐって」というこのシンポジウムは、当初の予定になかったこと、また、上述のkoboなどの話題にかき消される形で、あまり大きな話題にならなかった。 しかし、このシンポジウムは、5
*追記(7/11):TIBFの入場者数について、「新文化」と「文化通信」の記事が訂正されている旨、読者の方から指摘をいただきました。 確認してみたところ、「新文化」は、見出しが「第19回「東京国際ブックフェア」など4イベント、総来場者数は前年比13%増の7万4616人」で、本文は《7月5日から8日まで4日間、東京・有明の東京ビッグサイトで行われていた同フェアと、第16回「国際電子出版EXPO」、第2回「ライセンシングジャパン」、第1回「クリエイターEXPO東京」の総来場者数は、前年比12.8%増(7527人増)の7万4616人だった。》となっていました。記事の日付は7/9のままで、訂正された旨の断りはありません。 「文化通信」は見出しは同じで、記事冒頭は、《東京国際ブックフェア(TIBF)と国際電子出版EXPOの来場者は、合計で7万4616人となり、両会場が一緒だった昨年の4日間に比べて7
本の世界に起きていることを、知りたい ひとは、本とどのように出あうのか? 出版のデジタル化やインターネット書店は、 「本の世界」をどのように変えようとしているのか。 産業としての出版・物としての本は、 どのような現実のなかにあるのか。 イントロダクション 第1章 出版・読書・メディアをめぐって 1.本、出版、書物の本をさがす 2.「出版」をめぐるパラダイム(1)――作り手と受け手 3.出版をめぐるパラダイム(2)――アナログとデジタル 4.Publishingと出版――行為と技術 5.活版印刷が媒介するもの 第一部 出版といういとなみ 第2章 出版文化と商業主義 1.「出版文化」の不思議 2.講談社の文化価値 3.円本――商品化する教養 4.岩波文庫の資本主義 5.グーテンベルクとベストセラー 第3章 出版流通の公共とジレンマ 1.出
過激な性描写がある漫画やアニメソフトなどの販売規制に新たな基準を導入した東京都の改正青少年健全育成条例が、7月1日で施行1年になる。条例改正は出版界から「表現の自由の侵害だ」と猛反発を受けたが、今のところ新基準に抵触するとして指定された「不健全図書類」は1件もない。都は「条例の趣旨が理解された結果」と受け止めるが、創作現場からは「表現の萎縮が広がっている」との指摘も出ている。 「昨夏以降、どの版元(出版社)も性表現には今まで以上に注意している。新基準での不健全図書指定第1号という『不名誉』な称号は、やはり避けたいのが本音だ」。漫画雑誌などを出版する「少年画報社」(千代田区)の戸田利吉郎社長(66)は、業界内の空気をこう説明する。 性描写がある漫画やアニメを18歳未満にも売るかどうかを決めるのは、一義的には版元だ。「成人向け」と判断すれば、識別マークをつけて出荷し、書店は成人コーナーで販売す
少しギョーカイに詳しい人なら、表題の問いには即答できるはずです。 日本図書コード管理センターの、Web上のデジタルコンテンツに対するISBN付与の基準 にあるように、 「とにかく個別にISBNを振る」 というのがその答えです(ちなみに、一番最初に公表された文書としては、2005年5月の「電子書籍に対するISBN付与基準 」というのもあるんですが、上記の2011年版はこれよりも一層ハードコアに「個別」を強調していますね)。 なお、International ISBN Agency発表の一次資料は↓こちらからが見つけやすいでしょう。 国際ISBN機関、電子書籍とアプリへのISBN付与についてのガイドラインとFAQを公表 | カレントアウェアネス・ポータル しかし、少しでも現場を知っている人なら、上記ガイドラインは「絵空事」にすぎない、ということもご存知のはずです。 一つの「本」は、XMDF/.
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