信州大付属図書館(松本市)は7月31日、大町市立大町図書館と蔵書利用の連携協定を結んだ。互いの蔵書を検索でき、借り出しや返却ができるようになる。信大図書館と地域の図書館の協定は4件目。 蔵書数は、信大図書館が約125万冊、大町図書館が約15万冊。信大図書館は今後、貴重な山岳図書約1万6000点を所蔵する同市立大町山岳博物館との間でも、信大が所蔵する国内有数の山岳資料「小谷コレクション」約8000点との相互貸し出しを検討する。 信大図書館の笹本正治館長は「大町市は山岳研究の聖地。互いに支え合い研究を発展させたい」、同市教委の荒井今朝一教育長は「信大の大きな力を借り、市民の知的欲求が速やかに満たされることは喜ばしい」と期待を寄せた。信大図書館は2010年7月、松本、塩尻、安曇野3市の図書館と協定を結び、相互貸し出しを行っている。