Eテレ「オドモテレビ」という番組で興味深いパントマイムがあった。子ども二人と共演してる芸人二人が、片方をフラフープにくぐらせると固まって動かなくなるパフォーマンス。すると、年かさの女の子も、フラフープをくぐらされた途端に固まって見せた。もう一人の五歳くらいの女の子にフラフープをくぐらせようとすると逃げ出した。「くぐったら動けなくなってしまう!」と怖くなったらしい。 人間にはどうやら、周囲の様子から「約束事」や「法則」を感じ取る仕組みがあるらしい。年かさの子は「あ、そういう約束ね」ということを無言のうちに悟り、その「ゲーム」のルールに従った。 幼い女の子の方はゲームのルールとは捉えず、もはや自然の法則のように感じてしまったのだろう。何しろ何の説明もなしにお姉ちゃんが固まってしまったのを見て、フラフープにはそうした恐ろしい力があるに違いないと考えたのだろう。 「管子」という本に、「国民にルール