Jリーグは30日、J1鳥栖の金明輝(キム・ミョンヒ)前監督(40)が選手及びスタッフに対して暴力行為や暴言などを繰り返し、多数のチーム関係者が深刻な精神的ダメージを受けたとして、同氏のパワーハラスメント行為を認定した。公表された21ページにわたる調査報告書により、金氏の約5年間にわたる複数の暴力や暴言が明らかになった。Jリーグはクラブに罰金300万円とけん責、金氏に公式試合への出場の資格停止8試合または8試合に相当する期間の経過とけん責の処分を科した。 * * * Jリーグの調査チームから「消極的隠ぺい」と捉えられた対応について、鳥栖の進龍太郎取締役は会見で「組織的に隠ぺいする意図はまったくなかった」と話した。第三者調査委員会から、金前監督が過去にもハラスメント行為を行っていた可能性を指摘され、クラブ内部からは日本サッカー協会に匿名による告発もあった。Jリーグに調査、判断を委ねる形となった