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ブックマーク / book.asahi.com (6)

  • 「談志が死んだ」書評 恐怖の臨場ノンフィクション|好書好日

    談志が死んだ [著]立川談四楼 いや、面白い。いいだ。エッセイとも小説とも思えるこの作品には著者の才能が十全に発揮され、亡くなったはずの談志が、読む者の肌にまとわりついて、払っても払っても消えない。読み終わったときに、読む者の中に談志が生き返ってしまう。 立川談志は二〇一一年十一月二十一日に亡くなった。書はその次の日、二十二日から始まる。著者はその日から死の噂(うわさ)を追いかけ、そして噂に追いかけられる。死去の情報は徹底的に隠されたので、もっとも近い弟子も知らなかったのである。そのあいだに、最後に会った談志の姿や、テレビ番組で著者が立川流の発祥について語る様子が書かれてゆくのだが、このテレビ番組の再現は、番組じたいより面白いのではないだろうか。ちなみに立川流は、著者である談四楼が真打ち試験に落ちたことで始まった。 談志の思い出を書いた賞賛(しょうさん)に満ちたエッセイだと思って読みは

    「談志が死んだ」書評 恐怖の臨場ノンフィクション|好書好日
  • 本の記事 : 「風流夢譚」、電子化で解禁 半世紀前、テロ誘発した問題作 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    テロ事件(嶋中事件)のあと記者会見に現れた深沢七郎。「私が一番の責任者だから……」と語って涙を流した=1961年2月、東京 深沢七郎(1914~87)の小説「風流夢譚(むたん)」――半世紀前に月刊誌で発表されたがテロ事件の引き金となり、作者が書籍化を封印した問題作だ。それが今、電子書籍の“単行”として入手可能になっている。 ■発行者「現代の状況に重ねられる」 電子書籍『風流夢譚』を発行したのは志木電子書籍の京谷六二(きょうやむに)代表(51)。一昨年11月の刊行後、口コミを中心に、月に30部ほどのペースで売れ続けているという。 月刊誌「中央公論」1960年12月号に、風流夢譚は掲載された。主人公は時間の揺らぐ奇怪な「夢」の中で「革命」に遭遇し、「天皇」や「皇太子」らが「処刑」された情景を見る。その身体からはなぜか「金属性の音」が響き、やがて「辞世の御製(歌)」をめぐる滑稽な解釈談義が始ま

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  • 本の記事 : 米の著作権「50年も可」 ネット検索・IT系が影響か - 木村尚貴 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    場合によっては、著作権の保護期間を「作者の死後50年」に短くする方法も考えてよい――。保護期間は死後70年が原則の米国で、著作権行政を担当する著作権局のトップが、議会でこんな内容の発言をした。米国は、自国より保護期間が短い日などの他国に、期間延長を繰り返し要望してきただけに、注目を集めている。 発言したのは、マリア・パランテ著作権局長。20日の米下院委員会の公聴会で「デジタル時代の新しい著作権法改正が必要だ」と主張した。長い保護期間が閉塞(へいそく)感を生んでいる状況に、議会が何らかの対処をするよう促し、一つの方策として「(著作権の)相続人が当局に権利を登録しなければ、作者の死後50年で著作権が消えるという方法もありうる」と述べた。 著作権に詳しい福井健策弁護士は「実現性は未知数だが、期間延長を繰り返してきた米国で、著作権行政のトップが公式の場で『短縮』提案をするのはおそらく前例がなく、

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  • http://book.asahi.com/book/feature/2011102700006.html

  • asahi.com(朝日新聞社):99歳詩人の初詩集「くじけないで」が100万部に - 出版ニュース - BOOK

    99歳詩人の初詩集「くじけないで」が100万部に2011年1月5日 92歳で詩作を始め、書きためた作品を自費出版した宇都宮市の柴田トヨさん(99)の初詩集「くじけないで」が、発行部数100万部に達することになった。版元の飛鳥新社が5日、21回目となる増刷を決め、全国発売から約10カ月となる今月14日に100万部を突破する。 同作は2009年10月に自費出版。それが4カ月間で1万部まで増刷されるなど話題を呼び、昨年3月、同社から全国発売された。読者層は14歳から100歳までと幅広く、「自殺を思いとどまった」「これからの老後の指針になった」といった感想を書いた読者カードが1万通も届いているという。 腰を痛め、趣味の日舞踊をあきらめた柴田さんに詩作をすすめたのは一人息子。以来、詩作は柴田さんの生きがいになっているという。「励まされた」という読者の声から「私も励まされている」という柴田さんは、第

  • asahi.com(朝日新聞社):秘密ペンネーム、8人で筆名共有…変わりゆく「作家像」 - ひと・流行・話題 - BOOK

    秘密ペンネーム、8人で筆名共有…変わりゆく「作家像」2010年10月31日 多くの読者を持つ小説家が、自らの筆名を秘して作品を発表し始めている。別の筆名を使ったり、複数で書いたり……。方法は様々だが、それぞれ「作家」像から物語を切り離そうとしている。誰もが物語を発表できるネット時代、作家のあり方が変わりつつあるのか。 「小説誌に秘密のペンネームで短編を書いています」 作家の夢枕獏さんが話すと、聴衆からどよめきが起きた。この夏、都内で開かれた日SF大会での一こまだ。 夢枕さんは「陰陽師(おんみょうじ)」「餓狼伝(がろうでん)」などのシリーズを持つ人気作家。とはいえシリーズの作品は部数もほぼ同じで、評価もだいたい分かってしまう。新人として書いた時にどう評価されるのか……。「夢枕獏のイメージにとらわれず読んでほしい」と考え、新しい筆名は公表していない。 ベテラン作家が別の筆名で話題になった例は

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