「週刊朝日」の巻末の編集後記の隣に、小さな「おわびと訂正」という囲み記事が掲載されているが、つまり、注意深く見ていかないと、うっかり見過ごしてしまいそうな小さな記事なのだが、しかしそれは、よく読んでみると、記事は小さいが、内容的にはかなり深刻な問題点を含む文章である。この「謝罪文」の筆者は、「株式会社朝日新聞出版」と「週刊朝日編集長・山口一臣」、そして「ジャーナリスト上杉隆」とあることからも推察できるように、上杉隆が筆禍事件か舌禍事件を引き起こし、それで全面降伏し、「おわびと訂正」ということになったのもらしい。上杉隆と言えば、「週刊ポスト」で、ネットで話題沸騰の「官房機密費」問題を、つまりネットでは使い古された問題を、今頃、「週刊誌」で大胆に追及して、「官房機密費」をもらった政治評論家は「筆を折れ」と勇ましく警告しているわけだが、この「週刊朝日」の謝罪広告を読んでみると、「筆を折る」べきな