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ブックマーク / totodaisuke.weblogs.jp (11)

  • トヨタとジャズと、感受性と

    一橋大学の竹内弘高先生より、"Extreme Toyota"(邦題:「トヨタの知識創造経営」)をサイン入りで頂いた。トヨタのすごいところは、ある意味では、すでに分析されつくしているにも関わらず、彼らと同様のパフォーマンスを上げられる企業がほとんどない、ということではないか。すなわち、凄さの秘密は頭で理解したことを、すみずみまで実行させることだろう。 印象に残ったことが三つ。 まず、とにかく実験をしてみる、失敗を許容する、そしてできるまで試す、ということ。どの組織でもその重要性は分かっており、トップが言うのは簡単だが、広くそれが企業風土として浸透させるのは掛け声だけではうまくいかない: "Experimentation requires a shared set of values among the employees revolving around decisive action, t

    topo-gigio
    topo-gigio 2008/07/18
    不均衡によってエネルギーを生み出す
  • スーツのためのギーク入門

    2000年、出張でアメリカのベンチャー企業を回ったときに感じたこと。エンジニアなのに、金融の人間の言葉を話せる人間がたくさんいる。技術の深い話をしたあとに、EBITDAやら優先株の話を、ペラペラとする。堂々としていて、プレゼンテーションも交渉も上手い。聞くと、MITのPhDとMBAを両方持っているとか、StanfordのMSとMBAを持っているという人間が、ざらにいる。 翻って、中学・高校時代の友人の「元祖パソコン少年」らを見ると、いまは立派なエンジニアに育っているが、どうもビジネスセンスや、ビジネスパーソンとしての力強さに欠ける気がする。プレゼンも上手じゃない。この違いはどこに由来するのだろうか。当時、何度も考えさせられた。 そもそも、「ギーク」(技術者)と「スーツ」(経営者やビジネスマン)の間には「永遠に分かりあえない」という大きな溝があるのは、日だけでなく米国でも同じかもしれない(

    スーツのためのギーク入門
  • 10年を振り返る

    1998年入社組の私にとって、今日は社会人10周年記念!当時の自分と、10年経った現在の自分、何が変わったかを考えてみた: ● 今日の気分 当時:ワクワク ドキドキ いま:ワクワク ドキドキ ● 入社オリエンテーション 当時:話を聞いて、盛り上がる側 いま:話を聞いてもらって、盛り上げる側 ● スキル 当時:特になし。しいていえば、怖いもの知らずだったか いま:パターン認識の結果、問題解決、コミュニケーション能力など、平均的には高まったか ● 30歳の社員 当時:先輩。仕事も遊びも教えてもらう、お兄さん/お姉さん いま:若手。仕事も遊びも、一緒にする仲間。 ● 40歳の社員 当時:仕事しか教われない大先輩 いま:先輩。仕事も遊びも教えてもらう、お兄さん/お姉さん ● 何のために働く? 当時:「自分の成長のため」。常に、何かその先にある、将来のことを見据えていた いま:この瞬間を最大限楽しむ

  • well-rounded

    留学中に人を褒めるときによく使われた言葉で、 well-rounded という表現があった。 日語でいう「文武両道」よりもさらに広い意味で、 頭がよくて スポーツができる くらいは当たり前。 仕事もバリバリだが 多趣味でプライベートも充実 ボランティア活動もよくやっていて 性格もよい そんな人を he's very well-rounded といっていた。 なかなかここまでの人はいないのですが、 仕事だけについて考えても、結局は 「どれだけバランスよくやるか」 に尽きるように思う。 それは、 慎重でいて 大胆で ビックピクチャーを捉えながら ディテールにもとことんこだわり 目先のことに注力しつつも ずっと先のことまで見据えている 情熱的でありながら どこかでクールで 優しくも 厳しい などなど・・・ そんな、相反する要素をどれだけ兼ね備えることができるか。 He's well-round

    topo-gigio
    topo-gigio 2008/02/29
    角が取れてる、よく磨かれてる、というニュアンスかな
  • 生命保険 立ち上げ日誌: 「伝える」から「共有」へ

    金曜日の勉強会に参加した同僚から、「最近、もやもやと感じていたことがすっきりしたので、非常によかった。もっと頻繁に、こういう話をしてくれたらいいのに」というフィードバックをもらった。自分としては、「え?いっつも、何度も何度も同じ話をしてるよ・・・」と思ったのですが。 そこで週末に読んだに、この問題を的確に分析した記述があったので、目からウロコ: ・Said≠Heard (こっちが言ったからといっても、聞いてもらえたわけではない) ・Heard≠Listened (「聞いて」もらえたからといっても、「聴いて」もらえたわけではない) ・Listened≠Understood (聴いてもらえたからといっても、理解してもらえたわけではない) ・Understood≠Agreed (理解してもらえたからといっても、賛成してもらえたわけではない) ・Agreed≠Convinced (賛成してもらっ

    topo-gigio
    topo-gigio 2008/02/19
    なるほど。そしてConvinced≠Well-acted。これ自分に言えることだが、わぁ♪よし!みたいなことを感じたとして、そこからが本当のスタートだったりするもんなぁ。
  • 恋愛とタイミングと

    「就職・転職恋愛と極めて似ている」というのが持論なのですが、それはいずれも「縁ができるときはフィーリングとタイミングが大切、正解・不正解はない、お互いへの期待・関係性は絶えず変化する」ということが理由。 ベンチャーは資産は人しかないので、ネットライフの立ち上げの当の感動秘話は、一人一人の出会いから入社を決めてもらうまでの、採用のストーリーのところにある。これまでも、何人もの仲間が偶然の出会いからお互い惚れ込み、入社に至っている。 今日は、以前からこの方とお仕事ができたら素晴らしいだろうな、でも絶対に無理だろうな、と思っていた方とカジュアルに会。話をしていると、もしかしたら、タイミングが合うかも知れない、そう思って、おそるおそる、聞いてみた。 可能性が少しだけあるかも知れないという感触を得て、身震いがした。もちろん、恋愛と一緒なので、どうなるかは分かりませんけど、ね。 事業もまだはじめ

    topo-gigio
    topo-gigio 2008/02/11
    「可能性が少しだけあるかも知れないという感触を得て、身震いがした」これはすごく的確な表現だ
  • 不安や怖れを直視する

    留学中、伝説的なヘッジファンドのオーナーと話をする機会に恵まれた。20年間、リターンがマイナスだった年がなく、もっとも悪い年でも、+3%の利回り。あなたはなぜ、このような驚異的な運用実績をあげることができたのですか?投資でもっとも大切なことは、何ですか? 彼の答えは、今でも印象に残っている。 「自分自身が不安に思っていること、怖れていることに対して、正直に耳を傾けることこそが、もっとも大切だと思う。 誰しも、どこかで「おかしいな」と分かっていながらも、『大丈夫、大丈夫』と自分に嘘をついて、言い聞かせてしまう。投資で失敗するのは、このパターン。 自分の不安や怖れを直視することほど、難しいことはない。しかし、これができるようになると、当に客観的な意思決定ができるようになる」 確かに、自分のこれまでの経験でも、「ん?」と思ったときに、「まぁ、きっと大丈夫」とその疑問を詰めなかった場合は、あとか

    topo-gigio
    topo-gigio 2007/12/18
    不安や恐れを感じた根源をはっきりさせることと、それに駆り立てられることとは違うんだろうな。なかなか難しい…
  • ネットで生命保険が売れない理由

    1.  生命保険は「売る」ものであって、「買う」ものではない 【通説】 誰しも、死ぬことは考えたくないので、自ら生命保険への加入を積極的に考えることはしない。生命保険は、購入してすぐに体験して効用を楽しめる商品ではないし、「今すぐ買わないといけない」という切迫感もない。したがって、営業マンがその機能や必要性を説き、ニーズを掘り起こす必要がある。自ら生保を買いたいと思っているお客さまは、病気である可能性が高いため、保険会社の契約選択上は「よい顧客」でない可能性が高い。 2. 生命保険は難しいので、対面で丁寧に説明してあげないといけない 【通説】 自分で生命保険について情報を集めたいと思う人は多いが、多くの人が少し調べてみて「やっぱりわからないや」とあきらめてしまい、そこで検討がストップしてしまう。営業マンが横について、丁寧に説明をしてあげる必要がある。ネットではこれが難しい。 3.  一人一

    topo-gigio
    topo-gigio 2007/12/05
    ちょっと参考までに
  • 量は質を凌駕する

    社員ブログを毎日更新ではなく頻度を下げて、そのぶん一回一回の質をもっと上げた方がいいのでは、との意見が出て、社内で議論した。 いわく、社員がより忙しくなっていく中で更新頻度が高いと段々ネタ切れになっていき、毎回の充実度は下がっていく。その結果、会社のイメージも下がってしまうのではないか。 僕自身もブログについて、同じことを悩んだことがある。当に面白いことがあった日だけ、更新すればよいのではないか? しかし、今はこのような意見はブログという媒体の特性を理解していない、誤った考えだと思うようになった。 ブログは論文ではない。毎回の出来栄えよりも、まずは更新頻度の方が大切。読者も毎回面白い内容であることを期待しておらず、たまに自分の興味にあったエントリーがあればいい、という位にしか考えていない。人気ブログになるねは、より多数の人に対して、このヒット率が高いものなのだろう。そもそも一つのブログ

    topo-gigio
    topo-gigio 2007/11/03
    量があると質に転化することが多くなるし、その転化頻度みたいなもんが上がっていく気がする。
  • 市場と法

    まだ読み終わっていないのだが、発売されたばかりの日経新聞編集委員の三宅伸吾氏の新著、「市場と法-今何が起きているのか」(日経BP社)が面白く、通勤の電車の中でむさぼるように読んでいる。 まず、カバーしている範囲が極めて広い。最初はライブドア事件、村上ファンド事件が中心なのかな、と想定していたのだが、それは第一章「市場への背信」の一部であり、この章では日興コーディアル粉飾事件もかなりの詳しさで論じられている。続く第二章の「検証・刑事司法」ではいわゆる国策捜査を中心に、検察など捜査当局の取調べの問題点を鋭く批判している。第三章の「敵対的企業買収」ではニッポン放送事件、ブルドック事件などにおける論点を改めて整理している。 さすがにここで終わるのかなと思いきや、三宅氏の筆は止まらない。第四章「ルールを創る」では公取の競争政策や住友信託とUFJの「統合破談」の事例について論じ、第五章「弁護士と法律事

    市場と法
    topo-gigio
    topo-gigio 2007/10/31
    同様に参考
  • 立ち上げ日誌: ブログは嘘をつかない

    「ブログはどうせ自分にとって都合のいいことしか書いてないだろうから、その人の当の姿が分からないのではないか」 そんな風に言われた。 確かに、悲しいことや悩んでいること、大失敗したことについてはあえてブログでは書かない。他方で、たまにしかないビッグニュースや嬉しいことがあると、積極的にブログで取り上げるので、読んでいる人はまるで頻繁にそのようなことが起こっているかのような錯覚を覚えることもある。ブログがおよそ作者が読者を意識して書いている文章である以上、ある程度の「化粧」がなされていることは否めない。 ただ、ずっと自分でブログを書き続けて、そして知人友人のブログを読み続けて思うのは、文章ほど人の個性や性格が出るものはないと思う。一の論文やエッセーならまだしも、ほぼ毎日文章を綴るなかで、偽りのないその人の人柄を読み取ることは十分に可能だと思う。むしろ、毎日自分の姿を偽り続けることの方が難し

    topo-gigio
    topo-gigio 2007/07/20
    なるほど、確かにそうだ。ただ、それがすべてではないという了解も併せ持つことも不可欠だ。と思う。
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