日本原子力発電は3日、微量の放射性ガスが外部に漏れた敦賀原発2号機(福井県敦賀市)のトラブルは、放射性ガスが通る配管に33カ所の微小な穴が開いていたことが原因と発表した。同社は1987年の運転開始以来、この配管の点検をしていなかったことも明らかにした。 2号機では5月2日に1次冷却水の放射性物質の濃度が大きく上昇し、原子炉を停止。同8日に排気筒から微量の放射性ガスが漏れた。 日本原電の調査で、冷却水の放射性物質濃度を低減させる系統の配管に33カ所のごく小さな穴が見つかった。また、3カ所の継ぎ手部分からもガスが漏れていたことが確認された。今後詳しい原因を調べ、修理や交換を検討する。 同社は、87年の運転開始後、この配管の点検や交換をしていなかったことについて「国が認める技術基準では、点検の必要がない部分だった」としている。 2号機では調査中の5月21日にも漏えいトラブルがあり、同社は「作業員