ハンガリー西部デベチェル(CNN) ハンガリー西部のアルミニウム精錬工場で、工業廃液をためる貯水池が4日に決壊し、有害物質を含む赤い汚泥が周辺の村に流出した事故で、同国政府は7日、欧州連合(EU)に汚泥除去作業の支援を緊急要請した。 MTI通信によると、政府は被害が深刻な3つの村で専門家の支援を受けたいとしている。 流出した汚泥は7日、欧州第2の大河であるドナウ川に達した。事故を起こした貯水池は修繕され、現在流出は止まっている。 災害対応当局幹部はCNNの取材に対し、汚泥の危険性は事故発生時に比べ低下していると語った。当局ではアルカリ度は許容範囲内にまで薄まっており、ドナウ川は安全だとみているが、魚が死ぬなどの毒性の兆候を監視するとしている。 作業員らは、石膏(せっこう)や肥料をまいて汚泥と結合させるなどの中和策をとっている。 地元住民には、汚泥に覆われた土壌で栽培された作物を食