総務省のICTタスクフォースは、先月11月30日に最終報告書を取りまとめて公表しました。昨年10月の発足以来、1年余に渉り議論を続け、この間、数回に及ぶ事業者ヒヤリングが行われて、マスコミを賑わす“バトル”が展開されて来ましたが、その結論が示されました。既に、当事者である通信各社からの反応や有識者の論評に見られるとおり、賛否の分かれるところですが、全体としては、無理をしない安定した方向性を打ち出したものと言えるでしょう。 ただ、私は、ここで、この最終報告書が、内在していながら本格的には取り上げられることのなかった、いくつかの問題を指摘して、今後の議論の参考としたいと思います。 第一は、「光の道」という用語それ自体のもつ影響についてです。超高速ブロードバンド網の整備の必要性に関しては異論はありません。ただ、それを「光の道」という、ある意味では分かり易い標語にした企図はよく理解できますが、それ