時々NHKEテレなどでやっている能を見るが、大抵途中で寝てしまう。以前、実演を見たときも、いい気持ちで最後まで寝てしまった。 演目にもよるのだろうが、自分が見た能はどれも動きが遅く、スローモーションで動画を見ているような居心地の悪さを感じた。 気を張って見ていても、じきに緊張の糸がプツンと切れ、睡魔に誘われるまま寝込んでしまう。毎回それの繰り返し。 いったい能とは何なのか? こんな疑問が頭を離れないでいたところ、国立能楽堂で普及公演というのをやっていると知り、見に行ってきた。 普及公演は初心者向けで、初めに専門家による演目の内容紹介や見どころの解説がある。予習をした上で鑑賞できるので、あの独特の世界にすっと入って行くことができた。 1月13日の普及公演は、 狂言「鞍馬参り」(大蔵流) 能「二人静」(金春流) の二本立て。間に20分の休憩が入る。 狂言の方は小気味の良い言葉のやり取りがあり、