旧統一教会信者の後藤徹さんが裁判に提出した監禁場所の施錠状況を再現した写真(全国拉致監禁・強制改宗被害者の会提供)高額な献金やいわゆる「霊感商法」が問題だとして、文部科学省は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令を東京地裁に請求しています。一方で、旧統一教会をめぐっては、信者を脱会させようと家族らが監禁する事例がかつてありました。 12年5カ月にわたって行動の自由を奪われながら信仰を捨てなかった信者は最高裁で勝訴。逆に、脱会した元信者の多くは教団を相手に献金の返還などを求める訴訟を起こしました。教団は反対派が人権侵害によって「統一教会被害者」を作り出してきたと反発し、反対派はカルトからの脱会を支援する保護・説得だったと主張して、対立は今も続いています。(渡辺浩)