自民党の杉田水脈衆院議員が26日の衆院予算委員会分科会で、文部科学省と同省所管の独立行政法人「日本学術振興会」が交付する科学研究費助成事業(科研費)の審査のあり方を取り上げ、政府を追及した。 杉田氏は、科研費の一部が韓国の市民団体とともに朝鮮半島統治時代の徴用工問題に取り組む日本人学者に支給されたと報じた昨年12月13日付の産経新聞記事を紹介し、「科研費で研究を行う研究者たちが韓国の人たちと手を組んで(プロパガンダを)やっている」と指摘。外務省が歴史問題の発信に前向きな中で「文科省が後ろから弾を撃っている構図のようなものではないか」とただした。 林芳正文科相は「研究課題の採択自体は公正に行われている」とした上で「科研費制度の充実と適正な審査の実施に努めていかなければならない」と答えた。