トランプ政権発足後の米国において、ビッグデータ化する政府システムの共通基盤としてクラウド利用を推進する姿勢は変わっていない。今回は、軍事・非軍事分野に関わる政府クラウドの調達基準や技術要件、サービスレベルアグリーメント(SLA)の標準化への取り組みを解説する。 米国連邦政府クラウドの統一セキュリティ基準「FedRAMP」 米国には、「FedRAMP」(Federal Risk and Authorization Management Program、関連情報)という連邦政府共通のクラウドサービス調達のためのセキュリティ基準がある。クラウドサービスプロバイダーが、このプログラムの認証を受けて登録されると、省庁ごとに新たな調達評価の手続きを経ることなく、提供/調達することが可能な仕組みだ。 FedRAMPのベースは、連邦政府の各機関に対して情報および情報システムのセキュリティを強化するためのプ