1 概要 無線式ATCは、連続的な無線通信によって、各列車の位置を検知し、前方列車の位置を把握して、後方列車を自動的に適正な速度に減速させ、列車間の安全な間隔を確保する保安システムです。 2 特徴 (1)運転支援機能の充実 連続的な無線通信によって、踏切での自動車の立ち往生などの異常時や、大雨や地震などの自然災害に伴う急な速度規制の際に、その情報を列車に送信し、ブレーキを自動で作動させることで、運転支援機能が充実します。 (2)地上設備のシンプル化 情報の伝送を地上子・ケーブルから無線への置き換え、信号の地上から車内への置き換えが可能となることから、地上設備をシンプル化することができます。これらにより、メンテナンス性を向上させ、将来にわたって持続可能な鉄道システムを目指します。 3 導入計画 (1)導入時期 2023年春に一部列車に対して導入開始し、2024年春に全列車に対して導入完了予定