マーヴィン・ゲイが歴史的名盤の後に目指したサウンドとは? 柳樂光隆の『You’re The Man』分析 1972年にマーヴィン・ゲイがリリースする予定だった音源が『You’re The Man』という名前で陽の目を見ると言われて、気にならないリスナーはいないだろう。 マーヴィン・ゲイのディスコグラフィーで言うと、1971年に『What's Going On』、1973年に『Let's Get It On』をリリースしているので、音楽史に残る名盤2枚の間に発表されるはずだったもの、ということになるか。 そして、その内容があまりに素晴らしく、アルバムとして発表され広く届いていたら間違いなく人気曲になっていたであろう曲がいくつもあり、曲単位で言えばどれもこれもリリースされていてもおかしくないクオリティーだ。例えば、冒頭の2曲「You’re The Man」「The World is Rated
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