細野晴臣、さとうもか、ミツメ、ネバヤンに東郷清丸…数えだすとあっという間に両手の指が足りなくなってしまうほど良作のリリースが続く2019年上半期の日本の音楽シーン。王舟がリリースする3年ぶりのフル・アルバムは、その百花繚乱の中でもひときわ特別な輝きを放つと共に、彼自身のキャリアにおいても決定的な一枚となること間違いなしの、これぞ王舟サウンドの集大成と言いたくなる作品だ。 2010年にリリースした「THAILAND」「賛成」という2枚の傑作CD-Rを皮切りに、英語と日本語、アコースティックとエレクトロニカを自由に往来しながら都市の風景とそこに暮らす人々の生活を彩る歌を紡いできた王舟。全編自宅録音で制作された前作『Pictures』(2016年)以降、イタリア人アーティスト、Mattia CollettiやBIOMAN(neco眠る)とのアンビエント色の強い作品でのコラボレーションを経て、つい
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