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ブックマーク / ironna.jp (28)

  • 人気小説家が逮捕・拘留で身にしみた「司法の現実」

    書『冲方丁のこち留』は、冲方さんが身に覚えのないへのDV(ドメスティック・バイオレンス)容疑で逮捕され、渋谷警察署内の留置場に9日間も閉じ込められた挙げ句、無罪放免になるまでの顛末が“喜劇調”で綴られています。がほんとうに被害届を出していたのか、最後まではっきりせず、まさに理不尽の極み。これが日の司法の現実かと思うと、寒けを覚えました。 冲方:警察が逮捕状で私がにDVをしたという「作文」を行なうと、検察や裁判所はそれに従って有罪の判決を導くというストーリーが出来上がっている。たとえ前後の事実関係に矛盾があっても、一度逮捕されてしまうとなかったことにされてしまう。警察の取り調べとは、当事者から事実関係を聞き出して捜査の参考にするのではありません。あらかじめ用意された筋書きに当てはまる自白を被疑者にさせ、それを調書に記録する作業のことをいうのです。いわゆる自白主義。ほんとうに怖いと

    人気小説家が逮捕・拘留で身にしみた「司法の現実」
  • 経済成長不要?内田樹先生、だから鰻重食っただけで炎上するんですよ  田中秀臣の超経済学

    朝日新聞では見えにくい学生の苦悩と救い方 「コロナ禍で休退学5千人超」。今年4月以降、休学や退学した大学生らに関する朝日新聞の報道に疑問の声が相次いだ。全体で見れば昨年度より減少したにもかかわらず、コロナ禍を機に増加したかのような印象を与えかねない「見出し」だったからだ。学生の悩みの質を読み解くとともに、有効な救済策を提言する。

    経済成長不要?内田樹先生、だから鰻重食っただけで炎上するんですよ  田中秀臣の超経済学
  • 小西寛子告発手記「私が見た声優業界の伏魔殿、全部書きます」

    周囲を赤い土塀で囲み、軒先には金文字で「伏魔之殿」と書かれた看板が掲げられてあった。正面の扉には護符が何枚も張られ、銅で固めた錠前が付いており、中の社殿には3メートル四方の巨大な一枚岩が鎮座し、その下は底なしの深い穴になっていたという。唐の昔、道士、洞玄国師がこの穴に魔王を封じ込め、そこに建立したのが「伏魔殿」だった、という有名な逸話である。 魔王が封印された場所ということから、伏魔殿は「悪魔がひそむ殿堂」の意、転じて「陰謀・悪事などが絶えず企まれている所」などとされ、過去には田中真紀子元外務大臣や石原慎太郎元東京都知事がこの言葉を引いて、政治発言したことでも知られる。昨今では、PTAを「伏魔殿」になぞらえて報道するメディアもある。 ちなみに水滸伝は、都から来た官僚がこの祠を強引にこじ開け、魔王が世に解き放たれるシーンから始まる。後に悪徳官吏の打倒を目指し、梁山泊に集った108人の豪傑もこ

    小西寛子告発手記「私が見た声優業界の伏魔殿、全部書きます」
  • 「ヤフーニュース一人勝ち」紙メディアよ、死を迎える前に現実を見ろ

    「ZOZO離れ」は他人事じゃない 衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOが上場以来初の減益見通しとなった。アパレル大手が同サイトへの出品を取りやめる「ZOZO離れ」の話題も重なり、ブランドイメージは失墜しつつある。とはいえ、我々メディアにとってもプラットホームビジネスの話は他人事じゃない。さて、どうしたものか。

    「ヤフーニュース一人勝ち」紙メディアよ、死を迎える前に現実を見ろ
  • 拝啓、ZOZO前澤友作様「1億円バラマキ、本当に下品です」

    衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)の新春セールが史上最速で取扱高100億円を突破したとして前澤友作社長が私財から100人に100万円ずつ総額1億円を配る「お年玉」企画をツイッター上で行い、話題をさらった。 企業拡大の一方で低賃金労働者を利用し、貧困や生活困窮を生み出しておきながら、このような「お年玉企画」で人々に夢を見させて、夢を語らせ、成金経営者の承認欲求や満足のために利用する姿は見るに堪えない下品さがある。 私は昨年、コミュニケーションデザイン室長、田端信太郎氏とAbemaTVやツイッターなどで議論を続けてきた。さらに前澤社長ともツイッターでやり取りを行い、彼らの欺瞞(ぎまん)性を指摘し続けてきた。なぜなら、同社は社員が働きやすい企業、従業員が楽しく働ける企業であるという「ウソ」を喧伝(けんでん)してきているためだ。

    拝啓、ZOZO前澤友作様「1億円バラマキ、本当に下品です」
  • 「喫煙者は不道徳な人間」極論ヘイトはなぜ先鋭化するのか

    「喫煙ヘイト」どうにかならぬか 今年は「ヘイト」という名の嵐が猛威を振るった。在日コリアン、LGBT、安倍政権、ネトウヨ…。枚挙にいとまがない、とはこのことである。むろん、その標的は喫煙も例外ではない。たばこの締め出しが一段と進む昨今だが、極端に先鋭化する「喫煙ヘイト」、どうにかならぬか。

    「喫煙者は不道徳な人間」極論ヘイトはなぜ先鋭化するのか
  • 小川榮太郎手記「私を非難した新潮社とリベラル諸氏へ」

    私は『新潮45』8月号の「杉田水脈論文」への批判を受け、10月号で小論「政治は『生きづらさ』という主観を救えない」を執筆した。だが、雑誌掲載内容が世に普及する暇(いとま)さえなく、したがって雑誌の内容が社会的糾弾に値するかどうかの世論の醸成が全くないまま、発売初日から、ツイッターの組織戦で小論の完全な誤読による悪罵(あくば)を大量に流布された。そして発行からたった3日で「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現」を佐藤隆信社長が詫び、発行1週間で事実上の廃刊となる。全く異常な話ではないか。

    小川榮太郎手記「私を非難した新潮社とリベラル諸氏へ」
  • 幻の原爆開発 理研「ニ号研究」、ウラン濃縮が壁に

    原爆と原発-核は何をもたらしたか 広島はきょう、70年目の「原爆の日」を迎えた。式典に参列した安倍首相は「核兵器のない世界の実現」を誓ったが、被爆の風化は避けて通れない課題でもある。20世紀の科学史最大の発見とも言われる核エネルギー。世界唯一の被爆国である日に、核は何をもたらしたのか。

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  • テレ朝記者「セクハラ告発」に舌打ちしたオンナ記者もきっといる

    テレ朝記者「セクハラ告発」と報道倫理 テレビ朝日の女性記者に対するセクハラ疑惑で、財務省の福田淳一事務次官が辞任した。「セクハラ告発」をめぐっては、官僚の資質や政治家の道義的責任、記者の報道倫理まで、議論はさまざまな方面に飛び火した。今回、iRONNAでは記者経験を持つ識者の論考を集めた。賛否が渦巻くこの議論を正面から考えてみたい。

    テレ朝記者「セクハラ告発」に舌打ちしたオンナ記者もきっといる
  • ウーマン村本よ、国民を「愚民視」しているのは誰か

    2018年元旦に放映された「朝まで生テレビ!元旦スペシャル」(以下「元旦朝生」と略記)の中での、憲法9条と安全保障問題に関するウーマンラッシュアワー村大輔の発言が、その後、ネット上で物議をかもしているということで、同じ番組に出演した私がオピニオンサイトiRONNAからコメントの寄稿を求められた。 ネットの「炎上」は無視するのが私の基方針である。しかし、村は番組後、ツイッターで「元旦朝生」での私の発言についてデマを流布し、それが発火剤となって「東大教授の井上が偉そうに庶民をばかにしている」という類の井上バッシングも高まっていることを人づてで知らされた。これは憲法9条問題に関する私の立場に対しての完全な誤解・曲解であり、これを放置することは、私の名誉が傷つくということ以上に、憲法改正問題に対する国民の的確な理解を妨げることになるので、一言、コメントを寄せることにした。

    ウーマン村本よ、国民を「愚民視」しているのは誰か
  • 日本人医師の快挙を黙殺 「報道しない自由」はなぜ行使されたか 田中秀臣の超経済学

    医師でジャーナリストである村中璃子氏が、科学的に権威のある雑誌『ネイチャー』が主催するジョン・マドックス賞を受賞したニュースから、改めて日のマスメディアの特異な現象を目の当たりにした。いわゆる「報道しない自由」ともネットなどで批判される態度である。 ジョン・マドックス賞は、公益に資する正しい科学や根拠を、困難や敵意に直面しながらも、人々に広める努力をした人に与えられるものである。ジョン・マドックスは『ネイチャー』の編集長を長期間務めたことで有名で、その功績を記念して2012年から続いている賞である。ジョン・マドックス賞が日人に与えられるのは初めてであり、『ネイチャー』のもつ権威と国際的な知名度からも、村中氏の受賞は報道の価値が極めて高いものだったろう。

    日本人医師の快挙を黙殺 「報道しない自由」はなぜ行使されたか 田中秀臣の超経済学
  • 愛煙家の言い分も少しは聞いてくれ

    自分のことを思い返せば、法律的に適切とは言えない年齢からタバコを嗜み始め、30歳で命に係わる大きな持病が判明してからもしばらくタバコをやめられず、一念発起して33歳でタバコを投げ捨てて現在に至る元ヘビースモーカーです。カネをかけて健康に悪いことをして、何と馬鹿なことをしたのだと思い返して悶々とすることは稀にありますが、自分もタバコを吸っていただけに禁煙を突き付けられる喫煙者の苦悩も分かります。そんな中で、飲店への原則禁煙案が打ち出されて、それに対する反発が業界団体からあって、ということでニュースになっておりました。 飲店などでは、喫煙席と禁煙席を分ける分煙の取り組みが広がっているものの、席やスペースを離すだけなど空間が完全には仕切られていない施設が多く、受動喫煙を防ぎ切れていないのが現状です。 これに対し、厚生労働省が去年10月に示した案では、官公庁や競技場、社会福祉施設などは建物内を

    愛煙家の言い分も少しは聞いてくれ
  • 「どうしても言いたいことがある」 三浦九段が初めて語った騒動の内幕

    疑惑の発端になったのは、昨年7月26日に将棋会館で開催された竜王戦決勝トーナメントの久保(利明)九段との対局でした。対局中の私の行動から不正を疑い、(日将棋連盟に提案したことがきっかけです。「自分は気持ち良く指したいからルール作りをしてほしい」という趣旨で、対局中の電子機器の使用を規制すべきと訴えていたそうです。その提案後、連盟の理事が対局中の私の行動を監視していたそうですが、報告書にもあった通り、私にはソフト指しを疑わせる不審な行動はなかったのを理事自身が確認しています。 このとき対局したのは、丸山(忠久)九段でしたが、丸山さんは私の行動を「不審に思うことはなかった」とはっきり言ってくださったんです。疑惑の対象となった四局のうち、二局が丸山さんじゃないですか。しかも、その前にも一局指しているんで計三局なんです。つまり、疑惑が浮上してから一番多く指したのは丸山さんだった、ということにな

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  • なぜ殺人鬼は生まれたか 「人間らしさ」を奪う障害者施設の現実

    「障害者を抹殺せよ」の衝撃 「私は障害者470人を抹殺することができる」。相模原市の障害者施設で入所者19人を殺害したとして逮捕された植松聖容疑者は、常軌を逸した身勝手な誇大妄想で尊い人命を次々に奪った。凄惨な事件の背景にあるのは、障害者に対する偏見と差別。事件が与えた衝撃を私たちはどう受け止めるべきか。

    なぜ殺人鬼は生まれたか 「人間らしさ」を奪う障害者施設の現実
  • 「朝鮮人が井戸に毒」に大騒ぎするネトウヨとブサヨどもに言いたい!

    小坪慎也(行橋市議会議員) まず結論から述べるが、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマが飛び交うことに対しては仕方がないという立場である。これは左派(いわゆる人権派)に対しての牽制というか、私のポジションを明示するものだ。次にネット上の保守論壇に対しても苦言を述べさせて頂く。「仮に井戸に毒が投入された」として、騒ぐべき状況であるなら別の問題がある。 画像はイメージです 地方議員として言わせて頂くが、上水道が整備されており現在は「井戸水はかなり減った」のである。井戸水は余り関係ない。だから毒を入れられても問題ない!と言いたいわけではない。上水道は非常に便利だが、インフラとしての脆弱性も併せ持つと言いたいのだ。井戸水よりも災害に弱い。 地震発生時には、蛇口をひねっても水は出ないだろう。なぜなら水道管は破裂しており、水が来ていないからだ。当然である。井戸水であればどうにかこうにか水を飲めるだろ

    「朝鮮人が井戸に毒」に大騒ぎするネトウヨとブサヨどもに言いたい!
  • なぜ「SEALDs」を目の前にすると左右両極は理性を失うのか

    「SEALDs」(自由と民主主義のための学生緊急行動)について、左は絶賛、右は全否定、という極端な論評が続いている。折しも、武藤貴也代議士がツイッター上で「SEALDs」を「利己的」などと評して大きな批判を受けた。同議員は直後、週刊誌で報じられた未公開株を巡る不祥事で自民党を離党。またある地方議員は「SEALDsのデモに参加すると就職に不利」などと自身のブログに書き込んだ所、これまた多くの批判を受け、同氏が所属する市議会に抗議の声が殺到しているという。一方、「SEALDs」を「英霊の生まれ変わり」とまで賞賛する、やや度が過ぎた礼賛の声も聞こえてくる。そこまで持ちあげるのは、流石に如何なものかという気もしないではない。 「SEALDs」を目の前にすると何故人は理性を失うのだろう。何故正当な評価ができなくなるのだろう。それは彼らが正真正銘の若者だからだ。若者は無知で馬鹿で何事にも無関心、という

    なぜ「SEALDs」を目の前にすると左右両極は理性を失うのか
  • 「ひとり負け」マクドナルドがおそらく今やるべきこと(やまもといちろう)| ironna.jp

    何しろ、全店客数が前年比マイナス19%、全店売上高で前年比マイナス27%ですから、どれだけ厳しい数字であるかは想像に難くありません。私事ながら、今年のマックのハッピーセットはポケモン各種遊具であり、私の家の子供たちは見事にまったくいつきません。以前、ハッピーセットにブーブという車のおもちゃが起用されたときは、この子達は一生マックをべて生きていくのではないかと不安になるほどのリピートをしていたんですけれども。 個人的な事情と合致するように、外系の調査会社ではかねてからマクドナルドが強いとされてきたファミリー客の足が遠のき、一回の購買あたりの訪問客数平均も減少。それに被さるように、一時はマックコーヒーで盛り返したはずの顧客が今度はコンビニのコーヒーに取られ、結局はもっとも客単価の低いティーン層に店舗スペースを長時間占領される、という悪循環に見舞われております。つまり、落ち着いた雰囲気でコ

    「ひとり負け」マクドナルドがおそらく今やるべきこと(やまもといちろう)| ironna.jp
  • 窮地の中国に誰がファイナンスするのか

    現象面から見るいまの中国市場の混乱は、多くの経済メディアが盛んに書き立てている通り大変な状況に陥っており、株式市場を通じての銘柄そのものの売買停止や、報告が義務付けられている上場銘柄の株式の大量保有者に半年間の売却を禁じるなど、市場の混乱を抑えようと当局が躍起になっている姿ばかりが見受けられます。 まがりなりにも90年代から中国経済と係わり合いを持ってきた身としては、いつか中国がこのような問題をやらかすだろうとは思いつつも、中国共産党の懐の深さ、人材の豊富さが中国の金融政策のダイナミズムをうまく制御しているように見えてもいました。いわば「共産党員が資主義を操縦している」にもかかわらず、そのお手並みは実に見事であって、シャドーバンキングが表面化し始めた2004年や、流行病であったSARS禍、リーマン・ショックといった事変の後の速やかな立ち直りはむしろ驚嘆に値するほど素晴らしい手腕であると感

    窮地の中国に誰がファイナンスするのか
    txmx5
    txmx5 2015/07/10
  • 「右傾エンタメ」批判の嘘

    「右傾エンタメ」の嘘 愛国心をくすぐる作品を「右傾エンタメ」というレッテルを貼って、日の右傾化の象徴として危険視する朝日。「永遠の0」のような感動作や、「艦隊これくしょん」のような美少女ゲームまであげつらう魂胆とは何なのか。右傾エンタメの「嘘」を暴く。

    「右傾エンタメ」批判の嘘
  • 「右傾エンタメ」を読むと本当に「軽い戦争」気分になるのか 『田中秀臣』

    作家の石田衣良氏が朝日新聞紙上で、百田直樹氏の『永遠の0』、有川浩氏の『空飛ぶ広報室』、福田和代氏の『碧空(あおぞら)のカノン』などの小説を「右傾エンタメ」として総称してから、しばしばこの言葉を目にするようになった。特に『永遠の0』はその筆頭にあげられることがある。例えば最近出た笠井潔氏と藤田直哉氏の共著『文化亡国論』では、『永遠の0』は百田氏の思想的立場が全面にでた「右傾化」作品として挙げられている。 ただ笠井氏らは「右傾化」そのものよりも、大衆が持っていた従来の戦争のイメージが、それらの作品を読むことで無意識のうちに上書きされてしまい、「軽い戦争」のようなものに想像力が向かうことを警戒している。そしてこの「右傾化エンタメ」を読んで、「軽い戦争」気分に傾斜しやすいのは、笠井氏によれば日が先の大戦で(沖縄以外)「土決戦」しなかった、つまり「徹底的に負けなかった」ことに原因があるという。

    「右傾エンタメ」を読むと本当に「軽い戦争」気分になるのか 『田中秀臣』