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IndustrialとReviewに関するtxmx5のブックマーク (39)

  • Throbbing Gristle | ele-king

    高校生の僕にはけっこうな背伸びだった。それまでビートルズの“Revolution 9”以外は実験音楽というものを聴いたことがなかったので、僕にとって『D.o.A. The Third And Final Report』(1978)を聴くことはかなり大きな扉を開ける行為となった。正確にいうとクラフトワークを初めて聴いた時にも自分が何を聴いたのかよくわからなくて、「実験音楽」を聴いた時に感じるような気持ちは大いに味わってはいた。扉の向こうにクラフトワークのようなものがたくさんいる世界を勝手に想像し、扉を閉めてしまえば知らなかったことにできるとも思った。しかし、スロッビン・グリッスルはそういった感覚ともまた違った。扉の向こうにあるのは「部屋」ではなく、立ち入り禁止区画のようなもので、わくわくするような感情からはほど遠く、どちらかというと、知ってもなんの得にもならないものなんじゃないかという懐疑心

    Throbbing Gristle | ele-king
  • Throbbing Gristle | ele-king

    スロッビン・グリッスルの音楽はどこから来ているのか。メンバーのジェネシス・P–オーリッジ(以下、GPO)は1969年からCOUMトランスミッションズというアート集団で活動を開始し、70年代前半にはコージー・ファニ・トゥッティ(以下、CFT)もこれに加わっている。フルクサスの流れを引くハプニング・アートの系統だというから、彼らが表現の一環として音(楽)を取り入れたのは自然な流れだったのだろう。そして、彼らがメインとしていた身体的パフォーマンスから全面的に音楽を演奏する方向に注力し始める要因は2つあったと思う。70年代中期から胎動をはじめたパンク・ロックの気運と、音楽的なまとめ役としてタイミングよくクリス・カーターと出会ったことである。GPOはかなりパンク・ロックに入れ込んだようで、オルタナティヴTVによる初期のライヴ盤『Live At The Rat Club '77』は彼がカセットで録音し

    Throbbing Gristle | ele-king
  • Visionist | ele-king

    2015年に〈パン(PAN)〉から発表されたヴィジョニスト(Visionist)=ルイス・カーネル(Louis Carnell)のファースト・アルバム『セーフ(Safe)』は、UKグライム・カルチャーをベースにしつつ、インダストリアルとヴェイパーウェイヴ的なサウンドを拡張させたかのようなアルバムであった。すでに2年前のアルバムだが、今もって不思議な存在感を放つ作品である。じっさい当時のインダストリアルやエクスペリメンタルの潮流においても透明に輝く石のような異物感を称えていたように思う。ジャンルの共通事項に収まりがつかない作品だったのだ。 そして2017年、ハイプ・ウィリアムス(Hype Williams)の賛否両論となった復帰・新作『レインボウ・エディション(Rainbow Edition)』をリリースした〈ビッグ・ダダ・レコーディング(Big Dada Recordings)〉からヴィジ

    Visionist | ele-king
  • Leslie Winer & Jay Glass Dubs | ele-king

  • JH1.FS3 | ele-king

  • Chris Carter | ele-king

  • JASSS | ele-king

  • Andy Stott | ele-king

  • Kerridge | ele-king

    サミュエル・ケーリッジの新譜『ファタル・ライト・アトラクション』が、カール・オコーナー(リージス)主宰の〈ダウンワーズ〉からリリースされた。〈エディションズ・メゴ〉が送り出した刺客イヴ・ドゥ・メイの新譜と並んで、2016年初頭の重要トピックといえよう。これらの作品にはインダストリアル/テクノのモードを刷新する新しさがあるように思える。それは何か。ひとつは人間以降の世界への渇望ともいうべき終末論的な雰囲気が濃厚であること。さらには、そのアトモスフィアを体現するために、サウンドの分裂性や分断性がより推し進められ、テクノの領域に強烈なノイズが侵していること。とくに『ファタル・ライト・アトラクション』は、その傾向が非常に強い。まさに、闇の中に生成する光とノイズの饗宴だが、ベルリンで開催されたアブストラクトでモダンなテクノ・ミュージックのフェス〈ベルリン・アトーナル〉でのパフォーマンスを元にしてい

    Kerridge | ele-king
  • Ron Morelli | ele-king

    2010年代のNY地下ハウス・シーンにおける異能にして先端、そしていまやロウハウス(生ハウス!?)なんて界隈を牽引し、ある種のダンス・シーンの核心として世界中の注目を集め続けるレーベル〈L.I.E.S.〉。そんなレーベルのボスであるロン・モレリのサード・アルバムがリリースされた。 リリースは前2作と同じく、プリュリエントやヴァチカン・シャドウ名義でお馴染みのドミニク・フェルノウが主宰する〈ホスピタル・プロダクションズ〉から。ということで、古き良きノイズ/インダストリアルを父に持つ、近しい親戚同士ともいえるロン・モレリと〈ホスピタル・プロダクションズ〉の「まぜるな! 危険!」印のついたイケナイ化学反応は作でも並はずれ。トンデモナク深刻でアブナイ事態になっている。 ファーストの『スピット』(2013)が、トレードマークのロウなマシンハウス・ビートを多様した、ポストパンク的で色気のある光沢ブラ

    Ron Morelli | ele-king
  • Russell Haswell 『As Sure As Night Follows Day』 - LL

    たまには更新しなきゃなってことで最近ヘビロテしまくってる逸品について走り書き。 As Sure As Night Follows Day アーティスト: Russell Haswell 出版社/メーカー: Diagonal 発売日: 2015/10/02 メディア: CD この商品を含むブログを見る boomkat.com 今年になって『Live Salvage 1997→2000』を初めて聴いてその魅力に憑りつかれ、5月のUnitでのライブにも行ってぶっ飛ばされたりと自分の中での今年の音楽のメイントピックのひとつには確実になるだろうRussell Haswellが、えぇ絶好のタイミングでPowellのDiagonalからリリースですよ。 あらかじめ公開されてた音源を視聴した段階でこれは期待できそうだなってのはハッキリ感じてたんですが、いざ手元に届いて(といっても買ったのはデジタルなんです

    Russell Haswell 『As Sure As Night Follows Day』 - LL
  • いんなーとりっぷブログ

    Bent Massive [PIAS] Recordings CatalogueAmazonイギリスのEBM系バンドの2nd。 幾つかのエントリでゴス、ダークウェイヴとEBM、インダストリアル・ビートの相似関係を書いたが、このバンドもそれ。 NWの残党がEBMと呼び名を変えてPIASやWax Trax!、サード・マインド、ネットワークなどのレーベルから装いも新たに作品を連発してましたが、シスターズ・オブ・マーシーやダンス・ソサエティ、セックス・ギャング・チルドレンにしか聴こえない音源でリアルタイムで触れていた人の感想を訊きたい感があったりしますが、このアルバムもどう聴いてもダンス・ソサエティです。ダンソサのヴォーカルをニッツアー・エブのダグラスに変えたら……という感じです。 またヘヴィなハンマー・ビートやトランシーなシンセリフが挟まってくるのはフロント242っぽい点はEBM系のど真ん中な音

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  • Richard H. Kirk – Disposable Half-Truths - いんなーとりっぷブログ

    Disposable Half アーティスト: Richard H. Kirk出版社/メーカー: Grey Area発売日: 1996/03/13メディア: CDこの商品を含むブログを見るCabaret VoltaireのRichard H. Kirkのソロ1stアルバム。 リリースがThrobbing Gristle主宰のIndustrial Records、ということから解るように、インダストリアル。しかし、この暗黒っぷりとサイケデリックな趣はなんだろう?漆黒インダストリアル・サイケとでも呼びたくなる。陰気だが聴いていると空間がぐんにゃりとしてくる。ブラックホールに包まれていくような……。カンの「タゴマゴ」の後半をMBにリミックスさせたら……、そんなヤバき音源が満載。こんな音が1980年に出されているとは信じたくない出来。この時期のキャブス、「Three Mantras」もそうだったが

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  • Auto-Da-Fé / S.P.K. (1983)

    現代のロック及びポップミュージックの範疇において、ノイズミュージックに関しては日が礎を創ったと考えるのだが、もう存在しないオーストラリア出身の彼らもまた、今だ最高峰のバンドの一つである。"Throbbing Gristle"は愛聴していたが、そのIndustrial Recordsから再発されたシングル(A3, A5)に驚愕し、カセットテープでリリースされたライヴでノックアウトされ、さらに其れ以上ラディカルなアプローチの"Whitehouse"やアンビエントでジャケットアートワークが素晴らしい"Zoviet France"等、数々のノイズミュージックに心酔していった。(因みにメールアートというアートスタイルと平行してカセットテープのリリースが多かったので、そのほとんどが把握出来なかったが。)SPKはその後メジャーへ移行、音楽的にもポップな方向にシフトした事でノイズファンからブーイングを浴

    Auto-Da-Fé / S.P.K. (1983)
  • ポール・へガティ(Paul Hegarty)「ノイズ/ミュージック」インダストリアル史観でのノイズ/音楽史を綴る一冊 | Mikiki by TOWER RECORDS

    インダストリアル・ミュージック史観によるノイズ・ミュージック史 「どこにいようと、聞こえてくるのはほとんどノイズだ」とケージが言ったように、あらゆる音を〈音楽〉とみなすならば、裏返せば、あらゆる音楽もまた〈音〉である。書のタイトルが「ノイズ/ミュージック」であることに表わされているように、書はそもそも対立概念であるとみなされてきた両者が、これまでの歴史的、社会的、思想的背景によっていかなる関係を結んできたかを論じたものであり、また現代の音楽文化の中のノイズを要素とした音楽の意味、それらがもたらした意味を考察したものである。 1967年生まれのへガティは、ちょうど書の中心に位置する第七章〈インダストリアル〉を同時代的に体験した世代にちがいない。そこを起点として、ノイズと音楽の邂逅、ノイズの起源へと遡行し、ルッソロの〈騒音芸術〉、ケージの“4分33秒”を端緒としながら、さらに記録再生メデ

    ポール・へガティ(Paul Hegarty)「ノイズ/ミュージック」インダストリアル史観でのノイズ/音楽史を綴る一冊 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • M.E.S.H. | ele-king

    漂白のポスト・インダストリアル・テクノ。2014年に、ベルリンのメッシュが同国の実験電子音楽レーベル〈パン〉からリリースしたEP『セスィアンズ』を聴いて、私はそのような印象を持った。光の炸裂/漂白された光/記憶/フラッシュバックする光/光の中心/空虚。 メッシュは、ベルリンを拠点としつつ活動を繰り広げているDJ/プロデューサーである。彼はベルリン・アンダーグラウド・シーンで知られるジャニスのメンバーであり、これまでもさまざまなミックス(音源)や、〈ディッセンブラー(Dyssembler)〉などからソロEPをリリースしている。昨年、〈パン〉からリリースされた『セスィアンズ』は、レーベルの人気・魅力とあいまって彼の名声を一気に高める作品になった。 じじつ、『セスィアンズ』のトラックにうごめいているノイズや具体音の接続、非反復的なビート、やわらかい電子音は、まるで白い光のような独自の質感を獲得し

    M.E.S.H. | ele-king
  • MP3: BROOD MA // P O P U L O U S

  • Sewn Leather Sikknastafari Slash Crasstafari - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング

    Dec 19,2011 UP Sewn LeatherSikknastafari Slash Crasstafari Hundebiss ウォッシュト・アウトやトロ・イ・モアにのれなかった皆さま、お待たせいたしました。「チル・ウェイヴを粉砕し、キル・ウェイヴにこんにちわ」のお時間です!(打倒・野田! 打倒・橋元! 紙「エレキングVol.4」座談会参照!)。 ジェイムズ・フェラーロやハイプ・ウイリアムズの映像作品をリリースしているレーベルからキル・ウェイヴことシンセ・ノイズ・パンク・クランクというのか、パンク・グライムというのか、いまだったら誰でもなんとでもいえる破壊衝動の固まりが飛び出してきた。 DJドッグ・ディックと組んだドッグ・レザーから実に攻撃的なソーン・レザーの初ソロ(同時期にリリースされたドッグ・レザーのデビュー・アルバムは未聴)で、「2012年は1984年の到来を告げている」な

    Sewn Leather Sikknastafari Slash Crasstafari - ele-king Powerd by DOMMUNE | エレキング
  • Black Rain / Dark Pool

  • REVIEWS | Arca | 07.11.2014 | The Sign Magazine

    REVIEWS XEN Arca (Traffic) by YUSUKE KAWAMURA JUNNOSUKE AMAI November 07, 2014 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store “シーヴェリー”のMVで踊る、あの生身ならぬ異形の裸体を一瞥して、現代美術家のマシュー・バーニーの作品をとっさに思い浮かべたのは、勿論、バーニーのパートナーであるビョークの来る新作をアルカがプロデュースしたという話に引き摺られた、安直な連想に過ぎない。しかし、その映像に映る「ゼン」という名前の何物かが、男性でも女性でもない、アルカ自身の「空想上のもうひとつの人格」の姿であると知り、バーニーが映像プロジェクト『クレマスター』で自ら演じた異物たち――半獣半人の牧神、両性具有の妖精、局部肥大した巨人――のイメージが、ジェシー・

    REVIEWS | Arca | 07.11.2014 | The Sign Magazine