【インタビュー全訳】 唯一無二の動きを生み出すアーティスト、フランク・オーシャン / WMagazine
Genius & Cortez I be a vessel for the art until the day I'm barely breathing. 本来良い意味しか持たぬはずの「ゆとり」という名詞が、しばしばネガティブな意味で用いられるようになったのは、「ゆとり教育」のせいに他ならない。詰め込み式の教育ではなく思考力を伸ばす、というコンセプトだけは一人前だったゆとり教育だが、そのコンセプトを具現化するのは簡単ではなかったようだ。結局、1992年に始まったとされるゆとり教育は2011年に見直され、その間の世代が「ゆとり世代」として社会に残された。 個人的には、学校なんて週5日でいいに決まっていると思う。また、ゆとり教育と直接の因果関係があるのかは不明だが、ゆとり世代は理不尽な職場の飲み会に耐えるのでなく逃げるらしい。当たり前の権利を当たり前に主張できるのは良いことだから、ゆとり教育に
新進気鋭の小説家、奥野紗世子。「逃げ水は街の血潮」で第124回文學界新人賞受賞した彼女は、文壇に新風を吹かせる存在として注目を集めている。4月に発売された「文學界」2020年5月号には、待望の受賞後第1作「復讐する相手がいない」が掲載されたばかりだ。 そんな奥野が堀込高樹の歌詞・言葉に着目したKIRINJI『cherish』のレビューは、2019年のヒット記事になった。そこで今回Mikikiは、奥野に再び歌詞についての執筆を依頼。彼女が大好きだという、ゆらゆら帝国および坂本慎太郎の〈歌詞が好きな曲ベスト10〉を選んでもらい、各曲への思いを綴ってもらった。 記事の最後には奥野が選んだ楽曲をまとめたプレイリストもあるので、ぜひそちらも聴いてほしい。 *Mikiki編集部 坂本慎太郎の歌詞の話をしたい わたしはゆらゆら帝国が大好きである。わたしの思春期はゆらゆら帝国と共にあった。 思い返すと十五
アルバム『Passport & Garcons』を先日リリースした韓国出身・大阪在住のラッパーMOMENT JOON(モーメント・ジューン)。 大学進学を機に大阪へ、その後「移民(留学生)」という肩書きを背負い過ごすことになる日本の生活の中で感じた日常や差別、韓国での徴兵経験など、そのバックグラウンドから生まれる、彼のリリックには日本社会が「見て見ぬ振り」をしてきた紛れもないリアルが込められている。 作品は時には挑発的に、時には恐怖と不安を、時には愛を、時には「捻くれ」とも言える偏見を演じきる時も。正直に、勇敢にその思いを語っている。 EP『Immigration』でビザの申請を拒否され、彼女を日本へ残し、韓国への出国を余儀なくされた、そんな状況から始まるのが今作『Passport & Garcons – パスポートと少年』だ。今回は「Lyrics Quotes」と題し、印象的なヴァース
次世代のUS Mainstream Hip Hopを担う、"リリシスト"や"救世主"と注目されるNYCはHarlem出身のDave East。NaSにその才能を見出され、現在セカンドアルバムを準備中。今回は2016年にリリースされたMixtape、Kairi Chanelからの一曲を解読。「最近アメリカのHip Hopに興味を持ったけど、何から手を付けたらいいか分からない」という人には朗報。 Dave Eastを聴こうMore Than Noiseの管理人が推薦しているのだから間違い無い。 今回のポイント ・一連の物語がある"ストリーテーリング"の基本 ・2番目のVerseの"the land of the free"→"everything got a price" という皮肉まじりの簡単な言葉遊び ・Auto-Tuneを使用し、Verse1からVerse3に向うにつれ声変わりをしている
*本記事は、2018年2月22日に公開した記事を加筆・訂正したものです。最後にボーナス・トラック2曲を除く全14曲の対訳をリンクしています。 ビヨンセ(Beyoncé)がスーパーボウルのハーフタイムショーで「Formation」を披露してから2年が経った。アンアポロジェティックにブラック・エクセレンスを賛美する同パフォーマンスもあり、2016年2月が白人史上主義者にとって史上最悪の黒人歴史月間(Black History Month)だと言われたことも記憶に新しい。彼女は同年4月にアルバム『Lemonade』をリリース。黒人女性としてのストラグルを描き切った同作が、2016年を代表する一枚となったことは言うまでもないが、その始まりはやはり同年の2月であった。 しかし、本年(2018年)の2月は、これまでのところ、その「史上最悪」を更新しつつあるようにもみえる。なにしろ、マーベル初の黒人ヒー
世界的にヒットしているダンス音楽「タキ・タキ・ルンバ(原題Taki Taki)」に、スペイン語で「尻が長崎のように爆発」という歌詞があり、配信するユニバーサルミュージックの日本法人が不適切だと指摘した後に変更されたことがわかった。同社は「アーティストに特段の意図がなかったとはいえ、日本では誤解を招きかねなかった」と説明している。 「タキ・タキ・ルンバ」は、フランス出身の米人気ミュージシャン「DJスネイク」が手がけ、セレーナ・ゴメスなど著名スターも参加。9月下旬に配信されると、米ビルボードのラテンチャートで初登場1位を獲得した。性的な内容も含まれる詞がスペイン語と英語で歌われ、「タキタキ」と韻を踏んで「ナガサキ」「カワサキ」と日本の固有名詞が歌詞に入っていた。 だが、「ナガサキ」のくだりは原爆の被害を軽んじていると受け取れる一節になっていた。日本法人は国内でのプロモーション活動を見合わせ、米
Genius & Cortez I be a vessel for the art until the day I'm barely breathing. King Pushことプッシャ・T(Pusha-T)の『King Push』改め『DAYTONA』、予定どおりリリースされましたね。 Pusha-T, DAYTONA この、故ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)のバスルームの写真を使ったアルバムのアートワークにはちょっと思うところがあるんですが、聴いてみると内容は期待を裏切らないかっこよさでした。 相変わらずラップがかっこいいし、ビートもいい。 全7曲という短さですが、その中で何よりも僕を興奮させた曲は最後の「Infrared」でした。 しかも、この記事を書いていたら寝落ちし、その間にドレイク(Drake)がアンサーを出しているっていうスピード感、ハンパない。。
人間の心の中には生まれつきある音楽が流れていてそれに似た曲を人は好きになるんだとか。「自分の曲」は何だろうといつも考えながら歌詞を和訳しています。 I have heard that every one of us has a special music running deep inside our soul and whatever music we love in our lives has something in common with it. I always translate English lyrics into Japanese, wondering what my music sounds like. もしこれが主人公が自分の富や名声を自慢するだけのありふれたラップの曲であったなら,そのまま無視して,ここで取り上げることもまずなかったでしょう。これほど長く掛詞に溢れた
How to Format Lyrics: Type out all lyrics, even repeating song parts like the chorusLyrics should be broken down into individual linesUse section headers above different song parts like [Verse], [Chorus], etc.Use italics (<i>lyric</i>) and bold (<b>lyric</b>) to distinguish between different vocalists in the same song partIf you don’t understand a lyric, use [?]To learn more, check out our transcr
Childish Gambino / This Is America ※意訳のアップから数日が経って、いろいろな分析記事がアップされています。合わせて読んでみてください。 http://fnmnl.tv/2018/05/08/52314 https://newreel.jp/reel/2551 ※翻訳家/映像作家の友人Nに協力してもらって訳詞と注釈を作りました。 <意訳> 行け あっち行け 行け あっち行け 行け あっち行け 行け あっち行け ただパーティーがしたい 君のためのパーティーだよ ただお金が欲しい 君のためのお金さ パーティーしたいんだよね 僕のためのパーティー ガール、踊っちゃうよ 踊って 体を揺すって(※1) これがアメリカ 油断すんじゃねえ 油断すんな 俺が用意したもんを見ろ(※2) これがアメリカだよ 油断すんじゃねえ 油断すんな 俺が用意したもんを見ろよ これがアメリ
2018年、4月最終週は怒涛のリリース・ラッシュ&ニュース・ラッシュでした。ジャネール・モネイ、アンドロイドから生身に戻ってからの、カミングアウト/NAS元嫁ケリースからDV疑惑/J・コールの鋭すぎるラップ。チャートの頂点取りつつ、敵が増えること確実/もろフランク・オーシャンな曲を含め、小袋成彬という奇跡。そして、またしてもカニエ・ウエスト大暴れon line。 スーパー仕事モードで、われながら気の毒なGWを過ごしている私を爆笑させてくれた『Ye VS The People 』訳してみますね。緊急リリースされただけあり、フリースタイルの応酬に聞こえます。 まず、基本情報。 過日、お騒がせ天才ラッパー、カニエ・ウエストが“MAKE AMERICA GREAT AGAIN”というトランプ大統領のスローガンが入った、通称MEGAキャップを被ってSNSに登場。四方八方から飛んでくる矢をはね除けるよ
外国人の友達と靖国神社に参拝? 人気フォークデュオ・ゆずの新曲「ガイコクジンノトモダチ」(北川悠仁作詞・作曲。4月4日発売のアルバム『BIG YELL』に収録)の内容が政治的だとして話題になっている。 一部で炎上状態といっていいほど盛り上がっているが、本当に政治的に危険なものなのだろうか。 筆者は、政治と音楽の関係を長らく調べてきたので、どれどれと思い、さっそく歌詞を読んでみた。すると、うーんと唸ってしまった。 まずは、その内容を確認してみよう。 外国人の友達ができた。その友達は日本が好きで、「あなたは[日本の]どこが好きですか?」と訊いてくる。それにたいし「僕」は、自分が生まれ育った国に無知なことに気づき、少し戸惑ってしまう。 <なのに 知らないことばかりじゃないのか?> ここまでなら国際交流につきものの話だ。だが、歌詞はここから急展開する。 <なのに 国歌はこっそり唄わなくっちゃね>
Joey Bada$$の至高のバースを解読する。(XXXTENTACION - "infinity(888)" feat. Joey Bada$$) 海外のヒップホップを聞く際には、どういう内容を訴えているかというのも興味深いですが、やはり本場のヒップホップならではの、比喩が効いたパンチラインを期待して聞く向きがあります。そして、たまに本当に練りこまれたリリカルなバースに行き当たることがあります。 今回は、そんなバースが含まれている"infinity(888)"を解読したいと思います 本楽曲は、ロックやパンクのサウンドを取り込んでヒップホップを音楽的に拡張し続けている若き鬼才XXXTENTACIONと、ブルックリン出身の若き正統派Joey Bada$$という、「そこでコラボするの!?」という組み合わせで作られた曲で、XXXTENTACIONの最新アルバム「?」に収録されています。 この楽曲
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