アラブ連盟のイスラエルに対する警告 2017年07月23日 20:03 中東紛争イスラエル アクサモスクを巡る騒動は、どうやらイスラエルが電子検問所の代わりに監視カメラとか、従来の監視体制を併用する方向で、収まりつつあるように見えますが(何しろ、非常に感情に働きかける問題ですから、アラブ、イスラエルとも何かのきっかけで、また火が付く可能性もあるので楽観できないが)、al qods al arabi net はアラブ連盟の事務局長が、アラブ諸国にとって、エルサレムはred lineで、イスラエルは火遊びをしているとネタニアフに、警告したと報じています。 http://www.alquds.co.uk/?p=758256 このニュースを報告したのは、アラブ連盟が警告したのが重要だから、ではなく、結局アラブ連盟は今や無用の長物に成り下がり、アラブ諸国であれば、誰も文句を言わないアクサ問題くらいに
中東から世界を見る視点 川上泰徳 (2)トランプの「失言」、ネタニヤフとアッバスの「思惑」 ――パレスチナ「和平プロセス」の行方 シリア内戦に隠れてほとんどニュースにならないパレスチナだが、2017年5月に、パレスチナ絡みで2つのニュースが報じられた。一つは、パレスチナ自治政府のアッバス議長が米国ホワイトハウスに招かれ、トランプ大統領と会談したことである。もう一つは、ガザ自治区を支配しているイスラム組織「ハマス(イスラム抵抗運動)」が、ヨルダン川西岸とガザでパレスチナ国家を樹立することを支持する「政策文書」を発表したことだ。 パレスチナ紛争は「歴史的な」節目を迎える まず、アッバス議長とトランプ大統領との首脳会談の意味を考えてみよう。トランプ大統領は会談後の記者会見で、「イスラエルとパレスチナの合意は最も困難なものと言われてきたが、我々はそれが間違いであることを証明しよう」と語った。それに
ドナルド・トランプ米大統領。米首都ワシントンのホワイトハウスで(2017年2月14日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB 【2月15日 AFP】米ホワイトハウス(White House)の高官は14日、同国が中東和平の実現に向けて数十年にわたり支持してきたイスラエルとパレスチナの「2国家共存」からの決別を示唆した。 匿名を条件に語った同高官は、米国は今後、最終的な和平条件に影響力を行使することは目指さずに(イスラエルとパレスチナの)両者が合意することを支持すると述べ、和平をもたらさない2国家共存は目標ではないと指摘し、「2国家共存であれ別の形であれ、(イスラエルとパレスチナの)両者が合意した形で和平を実現することが目標だ」と語った。 15日にはドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の会談が行
ドナルド・トランプ米大統領は15日、イスラエルとパレスチナの紛争については「2国家共存構想」を支持してきた米国の長年の中東和平方針を撤回すると表明した。
2月15日、トランプ米大統領(写真右)はイスラエルのネタニヤフ首相とホワイトハウスで会談し、中東和平の実現に向けイスラエルとパレスチナの「2国家共存」にこだわらない考えを表明した(2017年 ロイター/Kevin Lamarque) トランプ米大統領は15日、イスラエルのネタニヤフ首相とホワイトハウスで会談し、中東和平の実現に向けイスラエルとパレスチナの「2国家共存」にこだわらない考えを表明した。 パレスチナ国家を樹立し、イスラエルとの共存を目指すとしてきた米国の方針を転換した格好だ。 ただ、イスラエルが進めるヨルダン川西岸などでの入植地拡大については自制を求めた。 両氏の会談は昨年の米大統領選後初めて。 共同記者会見でトランプ氏は「2国家と1国家のいずれも選択肢にある。当事者双方が望む方が好ましい。私はどちらでも受け入れ可能だ」と述べた。 また、中東和平に取り組む考えを表明したが、和平に
米大使館のエルサレムへの移転(ヨルダンの警告) 2017年01月06日 20:48 中東紛争イスラエル 前からの持論だったかもしれませんが、トランプ次期米大統領が米大使館をエルサレムに移転すると公言した(さらに駐イスラエル大使に、超イスラエル支持派を指名した)ことに対して、ヨルダン政府報道官が5日、このような措置はヨルダンにとってのred line であり、ヨルダンを含む中東の米の同盟国との関係に大きな影響を及ぼすほかに、中東全域、イスラム世界で大きな憤激を巻き起こすであろうとと警告したと報じています。 これはイスラエルのy net news が報じるところですが、(現在のところ気が付かなかったが)おそらくはアラビア語メディ等も報じていると思います。 http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4903782,00.html 米大使館のエルサレム移転
※映画『オマールの壁』が映すもの(1)パレスチナのラブストーリーは日本人の物語でもある ※ネタばれ注意 パレスチナ映画『オマールの壁』の結末は、主人公のオマールが、自分をスパイに仕立てようとしたイスラエル秘密警察のラミ捜査官を銃で撃つというものだ。オマールがなぜ、ラミを撃ったのかは、映画の中で種明かしされるわけではない。謎解きは観客に委ねられる。 この結末の前に、この映画の人間的なドラマは終わっている。オマールとナディアのラブストーリーを縦糸とすれば、それに模様をつける横糸は、パレスチナ問題である。結末は、この映画でのパレスチナ問題に仕舞いをつけるものであり、当然のこととして、オマールとラミという「パレスチナ対イスラエル」の対比となる。 【参考記事】『オマールの壁』主演アダム・バクリに聞く パレスチナ映画であるなら、パレスチナ問題が縦糸で、パレスチナ人の若者のラブストーリーなど人間ドラマは
※ネタばれ注意 イスラエルによる占領下でのパレスチナの若者を描いた『オマールの壁』の上映が4月から東京で始まり、5月になって上映館が増え、好評だという。約10年前に、自爆攻撃に向かう2人のパレスチナ人の若者の48時間を追った『パラダイス・ナウ』を撮ったパレスチナ人監督、ハニ・アブ・アサドの作品である。『パラダイス・ナウ』ではアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたが、『オマールの壁』で2回目のノミネートとなった。 『オマールの壁』はパレスチナの若者たちがイスラエルの秘密警察の策謀によって、友情や愛を引き裂かれる悲惨な物語であり、サスペンスを利かせた巧みなストーリー展開で見せていく。イスラエル軍によって、全裸で吊り下げられて拷問される場面もあり、衝撃的な結末まで、鉛を呑まされるような重苦しさの残る映画である。 『オマールの壁』はパレスチナで生まれた映画であり、パレスチナ問題という枠で評価さ
■アラブ連盟はハマースをテロ組織とみなすことを拒否 【ガザ:本紙、サマー通信】 アラブ連盟は、パレスチナのハマースをテロ組織としたエジプト司法の判断を重く捉えないと発表、この判断がエジプト国内に限られたもの、同組織にそうした判断を与えたものなどこれまでにはないと指摘した。 アラブ連盟のパレスチナ・アラブ被占領地担当事務副長であるムハンマド・サビーフ大使は、声明のなかで、国際法に従うとパレスチナの抵抗はテロ行為ではないと強調、国連憲章が、自らの土地を占領されているすべての人にとって、その合法的な権利を回復するための抵抗は合法的な権利だとしていると明言した。 (後略) Tweet
英議会のパレスチナ承認 2014年10月14日 08:22 中東紛争パレスチナ 台風が過ぎて気持ちの良い気候ですが、本日はこれから授業ですので、取り敢えずのところを書いて、あとは午後に回します。 英国下院は13日、賛成274、反対12の圧倒的多数で、パレスチナ国家承認に関する提案を承認した。 ただし、英首相は投票前に、投票結果にかかわらず、英国のパレスチ問題に関する立場に変更はない(現状では承認しない)と表明しており、投票結果は、象徴的なものである。 http://www.alquds.co.uk/?p=234578 上記の通り象徴的なものではあれ、先般スウェーデン政府がパレスチナ国家承認の意向を示したばかりでの、議会での圧倒的多数での承認は、長期的に意味するところが小さくないと思われます。 取りあえずの感想としては、長年中東紛争の和平については米国の主導に任せてきたが、これが殆ど動いてい
Astand終了のお知らせ 朝日新聞社「Astand」は、2023年7月でサービスを終了しました。 朝日新聞社が有料で提供する情報サービスの配信サイト Astand(エースタンド)は、各サービスの終了にともない2023年7月31日をもちまして閉鎖しました。 今後は、朝日新聞社が運営するニュースサイト「朝日新聞デジタル」をご利用いただきますようお願い申し上げます。朝日新聞デジタルのコンテンツはこちらでご案内しております。 https://digital.asahi.com/info/about/ なお、朝日新聞社のオンライン共通ID 「朝日ID」は引き続きご利用いただけます。 https://id.asahi.com/asahiID/asahiID_site.html
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く