インターネット映像配信の「GyaO(ギャオ)」が、逆襲に打って出る。有線放送のUSENの新事業としてスタートしたが、高コスト体質と広告収入の低迷で事実上破綻(はたん)。今年4月にヤフーが51%株式を取得し、今月7日から同社の新サービスとして再スタートを切った。著作権問題をクリアした合法コンテンツだけを配信する方針を鮮明にするギャオに対し、テレビ局も出資に名乗りを上げ、映像業界が“挙党態勢”で支援する。目指すは違法コンテンツであふれるユーチューブの打倒だ。 ≪投稿動画、経営に打撃≫ 「違法コンテンツのイメージが強い動画という言葉は使わない。われわれのサービスは、著作権が明確に処理されたコンテンツだけを提供する、映像配信サービスだ」 新生ギャオを率いる川邊健太郎社長は、こう力説する。 グーグルの「ユーチューブ」やニワンゴの「ニコニコ動画」などのさまざまな投稿動画サイトには、著作権を無視