この春、埼玉県内の公立高校を卒業した生徒のうち、家族の介護などが原因で希望の進路を諦めたケースはNHKがすべての学校を対象にアンケートを行った結果、少なくとも17%にあたる24の学校で合わせて44人に上りました。 家族の介護などを行う子どもは「ヤングケアラー」と呼ばれていて、専門家は、「家庭状況を打ち明けられない子も多い中、数字は氷山の一角だ。早急な支援の体制作りが求められる」と指摘しています。 家族の介護やケアを担う「ヤングケアラー」と呼ばれる子どもたちの進路への影響を調べるため、NHKは、3月、埼玉県内のすべての公立高校145校を対象にアンケートを行い、141校から回答を得ました。 その結果、この春、公立高校を卒業した生徒のうち、家族の介護やケアが原因で希望の進路を諦めたケースは少なくとも17%にあたる24の高校で合わせて44人に上りました。 具体的なケースを学校に取材したところ、▽県