日本語の講演/フランス語資料を配付 要旨: このセミナーではまず新刊の『活字とアルファベット 技術から見た日本語表記の姿』(家辺勝文著、法政大学出版局、2010)について概要を紹介する。次にその中でも日本語表記に見られる異なる文字種の混在とその印刷物上の処理および情報処理をめぐる諸問題について検討する。特に、決まった処理方法を立てにくいとも言われる和欧文混植に関わる諸問題を通じて、日本語の印刷表現における規則性と柔軟な可能性を考察する。 略歴: 慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。フランス外務省・国立科学研究センター在外共同研究所 UMIFRE 19(日仏会館フランス事務所)事務局長。1979年から1995年まで仏文日本歴史辞典(日仏会館刊、1995年完成)の編集・制作に携わる。日本工業規格「日本語文書の組版指定交換形式」(2000)および「日本語文書の組版方法」(2004)の原案委