「モールス符号と英語の文字頻度」の読者から、『アルファベット24文字目「X」が謎を意味するようになった裏側』(Suzie、2015年7月2日)を読んでみてほしい、との御連絡をいただいた。読んでみたのだが、デカルトの『幾何学』(LA GEOMETRIE, Ian Maire, 1637年)がフランス語で書かれていることを知らないらしく、かなりハチャメチャな内容だった。 デカルトが『幾何学』の原稿を持っていったところ、出版社(印刷業者)から「YやZから始まる単語は少なくない。でもXから始まる単語はあまりないから、活字が余っている。だからXを未知数の代表にしよう」と提案され、それがきっかけでXが“未知の代表”とされてしまったのです。 デカルトの『幾何学』をパラパラとめくってもらえばわかるが、未知数として使われているのはzが多く、それに次いでyとxとなっていて、必ずしもxが未知数の代表というわけで