タグ

ブックマーク / hsyf610muto.seesaa.net (232)

  • クラマーさん、ありがとうございました: 武藤文雄のサッカー講釈

    デッドマール・クラマー氏逝去。 いつかこのような日が来るのはわかっていたし、90歳での逝去と言えば、天寿を全うされたと言う事だろう。心からご冥福をお祈りします。そして、ありがとうございました。 ともあれ、自分なりの想いを書かなければなるまい。 コーチとしての日サッカーに提供していただけた直接的貢献は言うまでもない。東京五輪準備段階からメキシコ五輪まで、断続的に日本代表長沼監督を補佐する形態で指導、メキシコ五輪銅メダル、あるいは釜邦茂。 その技術指導の見事さは、直接指導された方に語ってもらうほうがよかろう。 まずこの方から。(前略)社会人、大学生が対象だったが、(中略)山城高校から二村、長岡、ぼくの三人が、特別参加した。(中略) 「そこの大きいの。ちょっと出て来て」 集団の中からぼくが引っ張り出された。 ポーンとボールを投げてよこす。ヘディングだ。威力のないボールが少しそれて返っていく。

    xmx3
    xmx3 2015/09/21
  • 3大会連続世界大会決勝進出を称えて: 武藤文雄のサッカー講釈

    早いもので、女子ワールドカップ終了から、2週間が経過した。決勝戦およびその後について雑感を。 まずは偉業を称える。 五輪を含め、3大会連続での世界大会決勝進出である。言葉にするのも難しい偉業だ。 男のサッカーに比較すればマイナー競技かもしれないが、女子サッカー格強化している国は少なくない。西欧、北欧、北米、大洋州、東アジア、少なくとも10国を超える。その中での快挙だ。 重要な指摘。北京五倫では、日はかろうじて2次ラウンドに進出、何とかベスト4に滑り込んだ印象だった。あの大会を観た限りでは、選手達には失礼だが、このメンバで世界のトップに到達するのは容易ないと思ったものだった。けれども、私は間違っていた。ほぼ同じメンバ(戦力的には、熊谷と川澄が加わったくらい)で、3大会連続の決勝進出。これは、各選手達の努力が生半可なものでなかった事を示している。 実際、この3大会を振り返ってみると、1つ

    xmx3
    xmx3 2015/07/19
  • サッカーの母国の歴史的悲劇: 武藤文雄のサッカー講釈

    何歳になっても、何試合経験しても、サッカーの奥深さは尽きない。新たな感動と発見を体験させてくれた両国の選手達に感謝の意を表するしかない。 講釈の垂れようがない結末だった事は確かだ。また日の選手達、関係者の方々のきめ細かな努力が歓喜を生んだのも間違いない。しかし、ここは敢えて、あの場面およびその直前について執拗に語る事が、自分なりのローラ・バセットへの最大級の敬意ではないかと考えた。 そもそも。サッカーの言語において、この自殺点は「ミス」と語るべきではないだろう。バセットがボールに触れなければ、至近距離から大儀見がシュートを放つ事ができたのだ。悲劇は悲劇だったが、バセットはボールに触るしかなかったし、川澄のクロスを誉めるしかない。あのような位置関係で、川澄があのボールを入れた時点で、バセットがやれる事は限られており、バセットは的確にそれを行った。それだけの事だ。これは「ミス」ではない。あの

    xmx3
    xmx3 2015/07/03
  • ハリルホジッチ氏、罠にはまる: 武藤文雄のサッカー講釈

    ひどい試合だった。 正にサポータ冥利に尽きる試合だった。40年以上にも渡る己のサポータ人生でも忘れ難い、腹が立って仕方のない試合と語っても過言ではないな。ハリルホジッチのバカ野郎。 前半、香川田の厳しいマークに岡崎は苦しんだ。田が絞って入ってくるのは、このチームのやり方の1つなので、田がマークを引き連れて岡崎の近傍に入ってくるのは一種の必要悪とも言える。実際、ペナルティエリア近傍で、田がしっかりとキープしての好機は作れていたのだし。しかし、香川がズルズルと岡崎と同じラインでボールを待ち続けるのは不思議だった。確かに開始早々に、トップ近くで見事なターンから決定機を掴んだのは確かだが、それ以外の時間帯は最前線でほとんど消えていた。さらに悪い事に、各所で報道されたように、岡崎はハリルホジッチ氏に「最前線から動くな」と指示されていた模様で、普段ならば岡崎が作るスペースを活かしや、岡崎の飛

    xmx3
    xmx3 2015/06/20
  • 井原正巳監督への期待: 武藤文雄のサッカー講釈

    Jリーグには無限の魅力が詰まっている。その全てをしゃぶり、味わい、語り尽くしたいのは山々なのだが、ベガルタの七転八倒を愉しむだけで、ほとんどの時間が過ぎていく。それでも、隙を見て浮気を愉しみたいのは男の常。で、どうせならば、あれこれ手を出さず、唯一の愛人と愉しむのがよかろう。と、言う事で、今シーズンに関しては井原正巳監督が率いるアビスパ福岡だ。いや、もとへ。言い換えよう、ベガルタ以外の時間は、いよいよJの監督に就任した井原正巳氏を見守る事に費やしているのだ。 私は井原正巳選手が大好きだった。 88年10月26日の日韓定期戦。筑波大学3年生だった井原が、日本代表の守備の中核として、崔淳鎬を軸とした韓国に対して、ほぼ完璧な守備を見せてくれた。あの晩の興奮は今でも忘れられない。そして、あの晩の期待通り、井原は幾多の喜び(もちろん涙も)を私に与えてくれた。92年の広島ビッグアーチ、93年のドーハ、

    xmx3
    xmx3 2015/05/06
  • おぼろげに見えてきたアギーレ構想: 武藤文雄のサッカー講釈

    はブラジルに0対4、何とも味わい深い完敗でした。雑感をいくつか。 スタメンを見た時に「おお、とうとう岡崎が腕章を巻くのか」と、ちょっと興奮した。しかし、腕章を巻いていたのは川島。ちょっとガッカリした。内部事情は知らないし、興味もない。ただ、必ずしも定位置を確保しているとは言えない川島と、完全なエースの岡崎。このあたりの主将の選考は、結構重要だと思うのだけれども。まあ、岡崎びいきの戯言として。 なるほど、アギーレ氏が狙おうとしているサッカーが、おぼろげに見えてきたように思う。基的には4-3-3(と言うより4-1-4-1)と選手を並べ、中盤の選手を組み替える事で、様々な戦い方をできるチームを作ろうと言うのだろう。実際ここまでの4試合のスタメンの中盤の3人は ウルグアイ戦:森重、細貝、田中 ベネズエラ戦:森重、細貝、柴崎 ジャマイカ戦:細貝、柴崎、香川 セレソン戦 :田口、柴崎、森岡 この

    xmx3
    xmx3 2015/04/12
  • 2015年開幕が近づく、Jリーグの本質的変化: 武藤文雄のサッカー講釈

    諸事多忙を言い訳に更新をサボって申し訳ありません。開幕も近づき、少しは真面目に更新したいと思っています。と言う事で、きょうは最近のJリーグについて。 Jリーグは質的な変化の時代を迎えている。 変化と言っても、くだらないプレイオフ制度の導入のような些末な変化ではなく、もっと質的な話だ。 強いクラブの要件が明らかに変わり始めているのだ。従来リーグの上位を占めるクラブのほとんどは、強力な親会社の支援を受け、Jリーグ黎明期あるいは前身の日リーグ時代からの歴史の積み上げを持っていた。しかし、ここ数シーズン、そう言った状況が変わりつつある。 その先鞭を切ったのは我々ベガルタだった。我々は2012年シーズンJ1で準優勝し、ACLに出場に成功した。過去ACLに参加権を得たのは、90年代までにJリーグに参画したクラブ以外では、潤沢な資金に恵まれたFC東京のみ。そこに楔を打ち込んだのが我々だったのだ。

    xmx3
    xmx3 2015/03/11
  • さようなら、アギーレさん: 武藤文雄のサッカー講釈

    短いお付き合いだった。 「采配を除いて」非常によい監督である事が明確に判明していただけに残念だ。あれだけ、気が弱く采配面で課題が多いにもかかわらず、見事なチームを作りかけたアギーレ氏。ロシア大会で上位進出を目指す日本代表の基盤作りに最適な監督に、せっかく出会う事ができたのに。 個人的には「推定無罪」原則を、日協会が貫かなかった事は、いかがかと思う。事前には検討のしようがない今回の八百長騒動。残念ではあるが、しっかりと契約を結んだ仲間に降りかかった疑惑。事実はどうあろうが、「推定無罪」原則を日協会が丁寧に主張し続ける矜持を持ち続ければ、サッカーに限らず日史に残る快挙になると期待していたのだが。 告発が受理されて強化云々がと言うが、大仁会長もいい加減、面倒くさくなったのだと思う。足を引っ張るマスコミ、我々はそのレベルの代表チームしか所有できないのだ、と諦める事も一つの経験だろう。 アギー

    xmx3
    xmx3 2015/02/05
  • 宇佐美と遠藤爺と石崎氏による証明: 武藤文雄のサッカー講釈

    天皇杯決勝、ガンバがモンテディオに3対1で快勝。国内タイトル3冠を達成した。 正直言って試合前の気持ちは複雑だった。ガンバが3冠をとっても嬉しくもなんともない。と言う事で、典型的日人である私は判官贔屓気質はあるが、それでもモンテディオが、我々ベガルタより先にビッグタイトルを取るのには抵抗があった。典型的日人である私は心が狭いからね。ゴール裏のモンテディオサポータを見ると、その気持ちは一層格段になった。いや、単に羨ましかっただけです。 モンテディオは、立ち上がり最前線からのプレスで攻勢をかける。戦闘能力が劣るチームが、開始早々仕掛けるのは有効策の1つ。ところが、ガンバの最初の攻め込から失点してしまう。敵陣深くのフリーキックから東口が高精度のロングボール、パトリックに競り負け、宇佐美が芸術的胸トラップから鋭いシュート、GK山岸は反応するのが精一杯で、宇佐美が鋭く詰めたもの。モンテディオとし

    xmx3
    xmx3 2015/02/01
  • この悔しさを再度語ります: 武藤文雄のサッカー講釈

    繰り返すが、UAE戦の敗戦。初めての経験だった。 先日も講釈を垂れたけれど、選手達が健全に戦い、圧倒的に攻勢をとり、幾度も決定機を掴み、いくつかのハプニングもあり勝ち切れず、よりによって田と香川がPK失敗、ベンチで憮然と敗戦を見る岡崎と遠藤。そして悔やんでも悔やみきれない序盤の軽率さ。これほどの悔しさを味わえるなんて。 少々思い上がっているのは否定しない。でも先日講釈を垂れたように、気分はもう74年のオランダ人、あるいは82年のブラジル人。こんな無常観を、味わえるなんて、思ってもいなかった。いや、アルゼンチン人は、ワールドカップの度に、こんな思いを味わっているのだろうな。だから、彼らは「変化をつけよう」等と考え、南アフリカ大会では冗談のような監督人事ができた訳だ。これはこれで、究極の屈折。とても、我々に叶わない次元の高級さだな。 ちょっと振り返ってみよう。こう俯瞰すると、いかに我々が幸せ

    xmx3
    xmx3 2015/02/01
  • 敗因はアギーレ氏にあるが、アギーレ氏はよい監督だ、任せよう: 武藤文雄のサッカー講釈

    悔しい。 日本代表を応援して40余年。重要な大会で、組織的に整然と攻撃を繰り返し、精神的に崩れずに戦い抜き、相手を圧倒しながら、堂々と敗れ去るのを見る事ができたのは初めてだった。また新たなサッカーの魅力を経験する事ができた。昨年のブラジルとは異なるサポータ冥利に尽きる敗退。現地に行かなかった己の愚かさを呪うと共に、見事な試合を見せてくれた両チーム関係者と審判団に感謝したい。 過去のアジアカップ、96年のクウェート戦にしても07年のサウジ戦にしても、チームが機能不全に陥り、好機もあまり作れずに敗れ去った(92年の初優勝前は、まともにアジアカップに参加すらしていなかった)。ワールドカップを思い起こしても、予選を含めた敗退劇のいずれも、敵を圧倒できた事などなかった。 つまりだ、私は74年のオランダ、82年のブラジル、毎回毎回のアルゼンチン、そこまでは行かないが、それに近い無常観を味わる事ができた

    xmx3
    xmx3 2015/02/01
  • 2014年10大ニュース: 武藤文雄のサッカー講釈

    ブラジルワールドカップ。愉しい日々でした。行ってよかった。そして、業にも恵まれ、ブログを思うように更新できない日々が続きました。 昨日暴言を吐きましたが、Jリーグはいささか後退期に入っているかもしれません。少年の8人制もいかがとは思います。でも、大丈夫。日サッカーの発展は着実に進んでいます。底辺で毎週子供たちに遊んでもらっている立場からも、東北の経済的に苦しいJクラブのサポータと言う立場からも、間違いなくそれは実感しています。 1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。 1.ワールドカップ1次リーグ敗退 悔しかった。でも、あの崩壊劇を堪能できたのだから、現地に行ってよかった。作文中です。 2.ガンバ3冠獲得と長谷川健太氏 終盤の差し足の鋭さは見事でした。遠藤爺と宇佐美と言う老若のスタアの競演も中々よかった。エスパルスで上々の成績を収めた長谷川

    xmx3
    xmx3 2015/01/24
  • 日本サッカー史に残る不運、細貝萌: 武藤文雄のサッカー講釈

    少々後手を踏みましたが、アジアカップ選考メンバについて。 愉しい話をする前に、アギーレ氏が八百長問題でスペイン検察当局から正式告発された件にも触れておこう。 重要な事は「推定無罪」。現時点では、氏は告発されたに過ぎない。何も天地がひっくり返った訳ではないのだ。日協会は、アギーレ氏を守り、アジアカップ連覇を狙う代表チームに最大限のサポートを継続すればよい。そして、「推定無罪」であるアギーレ氏を、しっかりとサポートする姿勢を崩さない事が、日協会のみならず日サッカー界の、世界中からの信用確保につながる。 日協会の現状の対応は、おおむね妥当だと思う。ただし、国によって法律、運用は異なる。スペイン現地の事情を正確に把握した上で、常に「最新状況」の発表継続をすべきだろう。説明責任は重要なのだ。 現時点で考慮すべきは、アジアカップ最中の出頭義務(あるいは出頭拒絶がアギーレ氏に非常に不利になる事態

    xmx3
    xmx3 2015/01/24
  • 遠藤爺不在でも: 武藤文雄のサッカー講釈

    正直言って、スタメンを知った時に「今野はどうなるのだ!」と憤りを感じました。今野は宮城県出身力士。残念ながら現時点ではベガルタとは縁がないが、宮城県のサッカー界で青春を送った身としては、やはり今野は特別な存在。「広義には俺の後輩」なのです。あくまでも「広義」にはですが(笑)。 その今野が、後半から登場し、試合の流れを完全に変えて圧倒的攻勢の要因となったのみならず、得点を決めたのですから痛快な試合となりました。あのコロンビア戦の痛恨のPKの記憶を交えながら。 日は豪州に2対02対1で快勝。アジアカップに向けて、上々の試合となった。 試合展開そのものは各方面で語られている通り。前半、ワンボランチの長谷部の左右を狙われ攻勢を許す。その左右のスペースは、田と武藤が埋めなければならないが、完全に後手を踏んでしまった。武藤は若さを露呈し絞り過ぎる。田はさすがに丹念に守るが、ボールを奪ってから無理

    xmx3
    xmx3 2014/11/23
  • 香川と本田の役割分担: 武藤文雄のサッカー講釈

    この0対6と言うスコアは大事件なはずだ。 想像してみてください。日本代表が中南米でも欧州でもアフリカでもよいけれど、やや若手主体で遠征。欧州の2番手国あるいは中南米やアフリカのトップ国に、0対6で敗れたとしたら。どんな思いをするでしょうか。そして、どんな騒ぎになると思いますか。昨年、セルビアやベラルーシに敗れただけでも「この世の終わり」と唱えた方もいたが、それどころではないでしょうな(その割に大会でコロンビアに1対4で完敗すると、「日は元々弱かった」、「負けて当然」と、同じ人が唱えているように聞こえるのは、気のせいでしょうかね)。 まあ、さておき。この試合は、ホンジュラスにとっては悲惨な試合となってしまった。日国内の国際試合ではたまにこのような試合がある。2008年のエジプト戦とか、2009年のチリ戦とか、同じくベルギー戦とか。こういう試合は、敵方の悲嘆度合を想像すると愉しいのだな。

    xmx3
    xmx3 2014/11/23
  • 凡人にはつらい議論: 武藤文雄のサッカー講釈

    先日も述べたが、アギーレ氏の意表を突く選手選考と選手起用、それはそれで愉しい。 遠藤爺、今野、長谷部、トヨクバの選考は、アジアカップに腰を入れると言う視点ではわからなくはない。 これまでの4試合とその準備合宿である程度の見極めを行い、そこに足りない要素として経験と実績豊富なヴェテランを復帰させる。元々、ワールドカップの半年後にアジアカップをする日程そのものが間違っているのだ。しかし、いくら間違っているとは言え、それに文句を言ってばかりいては、現実に目を背ける事になる。アジアカップは、何があっても優勝を目指す大会だ。そのためには、34歳になる遠藤翁を含め、総動員体制で臨む事に異議はない。そして、その選考は予想の範囲内だった。 しかし、細貝の不選考と、乾の選考は予想外だった。 アジアカップの前には、もうこの2試合しかない。遠藤爺らの呼び戻しを含め、レギュラ候補の選手との組み合わせを整理するの

    xmx3
    xmx3 2014/11/23
  • 焦ってはいけないが噛み合わない: 武藤文雄のサッカー講釈

    実は先週のベネズエラ戦当日は業都合で異国に滞在していた。帰国は13日土曜日。つごう4日間、手練手管、創意工夫を駆使して、情報遮断に成功。100時間ほどの遅延映像を堪能した。その後、ベガルタの3連敗やら、見慣れた監督による若手代表チームの快勝と完敗やら、隣国の天才少年の鮮やかな舞いやら、女子代表の隔掻痒やらを満喫。それに我が少年団の子供達の奮闘がはさまり、肉体的には疲労困憊なものの、精神的にはバッチリの状態で、業にいそしんでいる次第。見慣れた監督の1試合目を除くと、ロクな結果ではなかったが、我ながら幸せな人生である。 と言う事で、今日はベネズエラ戦を軸に、新日本代表の雑感を。 批判するのは簡単だ。 少なくともこの2試合に関しては、伝統的な日のストロングポイントを活かそうとはしてなかった。さらに、強力な前線のタレントを多数並べる工夫はなく、選手層の薄い後方の選手を多用とするやり方。正直

    xmx3
    xmx3 2014/09/20
  • サッカー大国に羨望しつつ: 武藤文雄のサッカー講釈

    コロンビア戦、1対3にされた後、選手達の気持ちが折れたのが伝わってきた。悔しく、空しく、何とも絶望的な時間帯。熱狂する左右前後のコロンビアサポータ達。むなしく走り回る私の選手達。この4年間が、走馬灯のように頭の中を駆け巡る、ザッケローニ氏との冒険が終わろうとしている。その想いをあざ笑うような、ハメ・ロドリゲスの4点目。立ちすくむ私の選手達。40年来の戦い「今回こそ」はとの想いが消えていく。繰り返す。悔しく、空しく、何とも絶望的な時間帯。 この無常観こそ、現地観戦の魅力。これだけの切歯扼腕が味わえるのだから、サッカーはやめられない。当に現地に行ってよかった。 しかしね。 羨ましいのですよ。ブラジルの方々が。自分の目の黒いうちは、先般のブラジルの方々のような絶望感は味わえないだろうから。 世界最高峰の選手を並べながら、焦りや不運が交錯し、なすすべもなく自壊していく自分のチーム。それも、ワール

    xmx3
    xmx3 2014/07/26
  • 究極の幸福: 武藤文雄のサッカー講釈

    他力願なのは残念だが、コートジボワールが容易にはギリシャに勝てない事は間違いない。日は淡々とコロンビアに2点差の勝利を狙うのみである。 2006年と状況は全く異なる。当時は「優勝候補筆頭のブラジルに3点差で勝つ」と言う不可能に近いミッションだった。それに対して今回は24年振りに2次ラウンド進出を決めているコロンビアに2点差で勝つ事。現実性が全く異なるのは、言うまでもない。 元々このチーム、ダメな時はとことんダメな試合をしてしまう傾向があった。昨年の東欧遠征の酷さは記憶に新しいし、3次予選ホームウズベキスタン戦など「ここまで情けない試合をしてくれるか」と嘆息したのは、懐かしい思い出だ。 ただ、これらの凡戦は、選手達のコンディションが悪かった時であり、最後の総決算で中々思うに任せない試合を見せられるとは思わなかった。ギリシャ戦はだいぶ改善された感もあったが、コートジボワールの足の止まり方は

    xmx3
    xmx3 2014/06/25
  • 本田圭佑のはじまり: 武藤文雄のサッカー講釈

    ギリシャ戦。大変陳腐な言い方になってしまうが、鍵を握っているのは、田圭佑のプレイにある事は間違いない。 コートジボワール戦の先制点は、個人能力による得点という視点から言うと、日本代表史に残る一撃だった。スローインからの長友と香川の巧妙なつなぎを受け、非常に深い右足の持ち出しで、利き足の左足で強いインステップキックができるポイントに正確にボールを置く事に成功、一瞬バランスを崩しながらも強烈にゴールキーパのニアサイドを破った。田と言う選手の、繊細な技巧と体幹の強さが、組み合わされた実に美しい得点だった。 そもそも、過去の日本代表において、このような個人能力の冴えだけで、敵DFを粉砕し得点できるタレントは、過去もカミカゼ釜とドラゴン久保しかいなかった。しかも田は、この強烈な一撃を、よりによってワールドカップ大会で決めてくれたのだから。 いや、この時点で感じた未来への極めて明るい雰囲気は

    xmx3
    xmx3 2014/06/21