中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 「多様であること」というのは、近年の「神話」のひとつである。「多様であること」が既にひとつの価値をもっており、おおむね「よさ」として、人々のあいだ語られる。 「多様な人々」や「多様なもの」の中から「新しいアイデア」が生まれ、多様な中から「新しい意味」が生まれる。自らも、その「価値」や「可能性」に魅了され、これまで研究を行ってきたことを正直に告白する。 しかし、「多様であること」の「理想」と「現実」は激しく異なってる。これまでアカデミアの中で行われてきた実験室研究は、「多様であること」によって語らずしも、集団から新しい意味や、新しいアイデアが生まれるわけではないことを、明らかにしてきた。 メンバーのプロフィールに多様