学部長仕事に追われて研究があんまり出来てないのだが、許されることなら、いま是非おいかけてみたいテーマに「未来情報のビジネスモデル」がある。 このことを考え始めるきっかけとなったのは、数年前に「ネットKADEN大賞」という、オンライン化された電化製品の優秀なものへの表彰の審査委員長というのをさせていただいたことだった。 ハードディスクプレーヤーなどが、予約録画機能の利便性を競い、オンラインデータと予約の連動などで工夫をこらしているのを拝見し、創意工夫に感心している間に、マシンの中に「予約情報」という名の「未来情報」があり、それがオンライン化して集積された情報となることによって「明日の市場」が見えることに気付いて愕然とした。 つまりこれは「明日の視聴率」がわかる技術だ。 20世紀を振り返ると「昨日の視聴率」が分かるだけで、汐留に超高層ビルが建ってしまった。消費者の動向を知り、的確なメッセージを