2000年度身体教育学実験実習 I 「ヒトの血圧調節系における 確率共振現象−分析手法の概略−」 担当:東京大学大学院教育学研究科 身体教育学コース研究生 日高 一郎 Last Update: 2000.5.24 はじめに 「確率共振」とは、ある系に加えた入力に対する応答が、ある強度のノイズを加えたときにもっとも高まる、という現象であった。 今回の実験では、一定入力(ティルトテーブルによる周期的振動)を加えながら、ノイズ強度を徐々に増やしている。この系での出力は、心拍数(R-R間隔)の変化である。 したがって、確率共振が存在することを示すためには、ティルトテーブルによって引き起こされたR-R間隔の変動をみればよい。 以下では、この実験と同様の手順で得られた、別の実験でのデータを例として用いる。 1.データ構造 測定、保存されたデータは、このような構造になっている。 Time RR