先日の大浜水上飛行場の記事のとおり、大阪初の空港は堺の大浜でしたが、所詮は水上飛行場、キャパシティ的には大したものではなく、将来性も低い。 当然、もっと本格的な「空港」をつくろうという話になるのは当然の流れ。そんな流れの中で作られたのが木津川飛行場でした。 木津川飛行場は、 日本の航空事業が急速に発展していくさなかの昭和4年(1929)に運用が開始されました。 (昭和11年発行『大阪觀光地圖』) 場所は現在の住之江区の木津川の河口付近、新木津川大橋の西側に作られました。 ここから東京や四国・九州など国内線の飛行機が飛んでいたことは、工場ばかりの現在の光景からは想像できません。というか、飛行場があった時から工場だらけじゃないかと。 大浜飛行場は滑走路のない水上飛行場でしたが、滑走路を備えた木津川空港は「初代大阪空港」として、絶頂期の昭和13年には年間離発着回数約8800回、旅客数約10000