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ちょうど封切りの初日に間に合ったのは幸いでした。短い一時帰国の最後の晩、新宿のシネコンで観賞後に羽田発の深夜便で西海岸乗り継ぎで戻ってくるというのは強行軍に聞こえますが、その間、映画の余韻がずっと続いていたことで疲労も感じなかったぐらいです。 傑作だと思います。いや大傑作でしょう。 これはアニメーションというカテゴリに全く新しい次元を開いただけでなく、原作の『竹取物語』が千年を越える生命を保っているように、この作品も長い時間を越えて残っていく価値がある、それぐらいの作品と思います。 何よりも、日本画や水墨画を思わせる「開かれた、そして動的なエネルギーのある線」の表現が、動画になることで、ここまでの表現力を獲得したということが画期的です。アニメは、ここに至って「輪郭線と塗りつぶし」という文法から解き放たれたのですが、そのことの意味がこれほどまでに説得力を持つというのは驚愕でした。 日本画の影
『竹取物語』の面白さは、かぐや姫の頭脳明晰なキャラの爽快さと、グローバル性というか、さまざま世界の価値観が錯綜する面白さと謎解きの楽しさにあると思うのですが、そうした要素が映画にもありました。 映画「かぐや姫の物語」、原話に意外なまでに忠実であるというのが私の印象です。 もちろん、違うところはたくさんあります。以下、「ネタバレ」部分もありますが、映画を楽しむ分には問題ないと思われるので、書きますと……。 原話では影の薄い嫗(竹取の翁の妻)が大きな役割を果たしていること、かぐや姫が何を感じていたかを描くことに大きなウエイトが置かれていること、その気持ちを引き出すために原話にはない「捨丸(すてまる)」というキャラクターが設定されていること、などなど。 しかしそれによって別の『竹取物語』が生まれたというよりは、『竹取物語』の世界がより鮮明になった、といった印象です。 そのくらい、「かぐや姫の物語
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