安倍晋三首相の資金管理団体「晋和会」をめぐり、収支報告書の個人献金者の職業欄計16カ所に偽りがあったとして、大学教授らが18日、同会の会計責任者に対する政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑での告発状を東京地検に提出した。安倍首相についても、会計責任者の選任と監督で注意を怠ったとして同容疑があると訴えている。 告発状では、会計責任者は2011年と12年の収支報告書で、個人献金者9人の職業について、本来は団体職員や法人役員であるのに、「会社役員」や「医師」などとうその記載をしたとしている。告発人の醍醐聡・東大名誉教授は記者会見で、「『会社役員』と記載された男性は実際はNHK職員で、NHK職員による献金を隠す意図などがあった」と主張した。 安倍首相の事務所は取材に対して「告発の内容は承知していないのでコメントのしようがありません」と答えた。