自転車と歩行者の事故が増加している現状を受け、兵庫県が、自転車保険の加入を義務づける条例案を提出する方針であることが17日、分かった。自転車事故の加害者側に高額の賠償を命じる判決も相次いでおり、自転車販売店や学校と連携し、加入を促す。罰則は設けないが、条例が制定されれば全国初となる。(岡西篤志、奥平裕祐) 県が設置した検討委員会の自転車保険専門部会が17日、結論をまとめた。年内に開かれる検討委で報告し、県が早期の条例案提出を目指す。 県内の交通事故件数は減少傾向にあるが、健康志向などによる自転車人気の高まりもあり、歩行者と自転車の事故は2013年までの10年間で約1・9倍に増加。ほとんどの場合、自転車側が加害者となっている。 また自転車の小学生が歩行中の女性と衝突して後遺症が残るけがを負わせた事故で、神戸地裁は昨年、保護者に約9500万円の損害賠償を命じた。同様に加害者が未成年のケースは多
竹田城跡最寄りのJR竹田駅。レトロな外観を残しつつ今春、リニューアルされた=朝来市和田山町竹田(撮影・竹本拓也) 「天空の城」として人気を集める国史跡・竹田城跡(兵庫県朝来市和田山町竹田)を訪れるつもりが、間違って丹波市市島町竹田地区にたどり着く観光客が相次いでいる。地名に同じ「竹田」が入り、城跡までの距離が直線で約30キロと近いのが理由のよう。城跡の知名度が全国区になった影響は思わぬ所に波及している。(今泉欣也) 丹波市市島町中竹田のJR福知山線丹波竹田駅は、1日平均乗客数が162人(2012年)の無人駅。駅前に商店などはなく、むろん竹田城跡の案内は見当たらない。 竹田城跡人気に火がついた昨年以降、市内のタクシー会社には同駅から「竹田城跡に行きたい」と配車を依頼する電話が舞い込むようになった。「多い月で3件あった」と担当者。駅前の丹波署中竹田駐在所にも、同駅で降りた複数の客が城跡の場所を
13日発生した淡路島を震源とするマグニチュード(M)6・3の地震。近畿で震度6弱以上を観測したのは、1995年1月の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)以来となった。専門家らは阪神・淡路のほか、近い将来の発生が懸念される南海トラフ地震との関連に注目。余震に加え、西日本での新たな地震への警戒を呼び掛ける。 今回の地震は、六甲山から淡路島に延びる断層帯の南端付近で発生した。阪神・淡路大震災のときに動いた野島断層の延長線上にあたる。 神戸大学都市安全研究センターの吉岡祥一教授(地震学)は「阪神・淡路と同じ東西方向からの圧力で起きており、関連性が高い」と指摘。「その後のプレートの動きで、18年前には動かなかった断層にひずみがたまり、今回の地震につながったのだろう」と推測する。 川崎一朗京都大名誉教授(地震学)も「大きな揺れを起こした断層の延長線上にはひずみが集中し、破壊が起こりやすい」と述べる。「今
6434人が亡くなった阪神・淡路大震災は17日、発生から丸18年を迎えた。約1万本の竹灯籠が「1・17」を浮かび上がらせた神戸市中央区の東遊園地には、手を合わせ、ろうそくに火をともす遺族や市民が絶えなかった。各地で追悼行事があり、被災地は未明から、静かで深い祈りに包まれた。 ◇ 阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼し、被災地に生まれた支え合いの心を継承する「阪神淡路大震災1・17のつどい」が17日早朝、神戸・三宮の東遊園地で始まった。 冷気の中、会場には水を張った竹灯籠が並び、訪れた人が、次々と火をともしたろうそくを浮かべる。竹灯籠が形づくる「1・17」の文字。夜明け前の空の下、温かい炎の色がゆらめいた。 また、記帳をした遺族らが、受け取った白いキクを「慰霊と復興のモニュメント」周辺の水辺にそっとささげた。 地震が発生した午前5時46分、全員で黙とう。人々は目を固く閉じ、鎮魂を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く