現在、政府や自治体によるスクリーニング検査は「主要漁港で週に一度」程度でしか行われておらず、汚染された魚の流通を完全に防ぐことは困難です。 また、検査結果が消費者に分かりやすく公表されていないことから、消費者は魚を食べることに対して漠然とした不安を抱えています。 さらに、牛肉では実現しているトレーサビリティ体制(いつ、どこで飼育され、どのような経路で流通したかを追跡することができる仕組み)が魚介類で確立されていないことが、消費者の不安を払しょくできないことに拍車をかけています。 消費者の不安を解消することが、漁業復興の実現に必要不可欠です。 そこで、グリーンピースは下記3つの取り組みを提案します。 汚染された魚介類の流通を防ぐ 魚介類が水揚げされる漁港は流通のスタートです。すべての漁港でより多くの検査が実施されることが必要です。 魚介類のトレーサビリティー体制をつくる スーパーや回転寿司な
今回の調査では、水質の浄化や多様な海洋生物の生息・繁殖の助けとなる「海の森づくり」を推進している銚子港や東京湾の入口に位置し、南房総国定公園指定区域内にある船形漁港などと千葉県内の多様な環境に位置している漁港から水揚げされた魚を地元の方に提供していただきました。 第三者機関で核種分析を行いましたが、どのサンプルも検出限界値(5ベクレル/キログラム)未満でした。 東京電力福島第一原発事故から18カ月が過ぎましたが、グリーンピースが継続的に行っている福島県および近県での海洋調査でも、魚や海藻などから放射性セシウムを検出しています。 「千葉県産の魚は普通に売られているけど大丈夫なの?」との声を受け、地元の方の協力を得て、千葉県内の多様な環境に位置する漁港で水揚げされる魚介類を調査しました。 「ママうみ」プロジェクトは、風評被害や放射能汚染の被害に苦しむ全ての漁業関係者、水産業者そして、あなたの食
16サンプルすべてが、政府の定める食品に含まれる放射性セシウムの基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を大きく下回りました。 4サンプルから1キログラム当たり当たり3.8~7.6ベクレルの放射性セシウムが検出されました。 検出された魚は下記のとおりです。 マサバ: 4サンプルのうち2サンプル(イオン、PIVOTで購入) ブリ(イナダ): 4サンプルのうち1サンプル(ダイエーで購入) スズキ: 1サンプルのうち1サンプル( PIVOTで購入) 検出された魚は千葉県産でした。 ただ、同じ産地・同じ種類の魚であっても検出されないサンプルもありました。 調査内容 調査期間: 2012年5月29日~6月28日 購入地域: 福島県、東京都、神奈川県 購入場所: スーパーマーケット8社 検査対象: 天然魚と養殖魚の計16サンプル 日常的に食されるサバ、ブリ(イナダ)、サケ、カツオなど7種類の魚 東
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