ネタは 『17・8世紀の演奏解釈』(アーノルド・ドルメッチ 著 朝妻文樹 訳 音楽之友社)なのですが、その中でよく引用される本に『オルガン製作技術』(ペドス・ド・セル、1766)があります(ペドス・ド・セルはベネディクト会の聖職者だったようで、ペドス師と書かれています)。 この本の中で「トノテクニー」という部分があり、自動演奏器の円筒に音楽を刻む方法を論じている…そうです。 なので、自動演奏器、シーケンサー論となるわけです。ドルメッチさんの引用から察すると、その内容は単に機械的に譜面を円筒に刻んでいるのではなく、音楽の表現として工夫して刻んでいるそうです。 これは、現在、我々が楽曲をシーケンサーに打ち込むとき、一音ごとに、ゲートタイムを工夫したり、ヴェロシティを触ったり、あるいは、タイミングそのものを前後させたりすることに相当するわけで、すでに、18世紀にそういった技術を客観的に論じていた
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