現在、米海軍の保有艦船量は1916年(245隻)以来の少なさで、1945年は6,768隻だったものが、2009年時では283隻。このまま海軍力を縮小させ続けては、世界経済の繁栄に寄与できなくなる、という短いエッセイがヘリテージ財団に寄稿されていました。 いろんな意味でシンプルな思考ですが、分かりやすい論理立てです。 アメリカの軍事力を批判・否定するのは簡単です。しかし、公海の航行自由など、米軍が保証する国際公益の安定によって世界中の人々が享受しているメリットは計り知れません。特に、我が国の貿易や商業全般は、国際的な安全保障環境が安定していることが前提で、その秩序を支えているのがアメリカの提供する軍事力であるという現実を無視することはできません。また、中国は自国のシーレーンを自前の海軍で守るために海軍力をもりもり増強していますが、それは自国の経済発展のためには商業通航路(シーレーン)の安全確