北朝鮮に強い影響力をもつ中国の習近平国家主席が、この週末、アメリカを訪れオバマ大統領との首脳会談に臨みます。北朝鮮への対応を協議する重要な会談となりますが、その北朝鮮の言動に、ここにきて変化が見られます。北朝鮮は強硬路線から対話へと舵を切ったのでしょうか。その真意を探ります。 先月、キム・ジョンウン第1書記の特使として北京を訪れた朝鮮人民軍のチェ・リョンヘ総政治局長は「さまざまな形の対話を通じて問題を解決し、朝鮮半島の平和と安定のため、各国とともに努力したい」と述べたと、中国側のメディアは伝えています。 さらにきのう(6日)になって北朝鮮は、韓国に対し当局者間の協議の開催を提案しました。長く中断していた南北対話が近く、早ければ来週にも再開される見通しです。 去年の暮れから続いた挑発的な言動は、いくつかの要素が重なったためと私は見ています。 ひとつは、過去にも繰り返されてきた季節的な