過去最大の新型コロナウイルスの流行「第7波」で、子どもの感染が急増している。大阪府では、入院する子ども(15歳以下)のうち半数超がワクチン接種対象外の5歳未満となっている。ワクチン接種を受けられない子どもを守るためには、保護者への接種を進めることが重要になる。 高熱目立つ 「痛くないからね」 新型コロナウイルスのPCR検査を受ける子ども。感染拡大を防ぐため、検査室は陰圧になっており、入り口にはビニールのシートが取り付けられていた(7月29日、大阪市生野区で) 7月29日夕、大阪市生野区の「くぼたこどもクリニック」。空気が外に漏れ出さない陰圧状態の検査室で、久保田 恵巳(めぐみ) 院長が、発熱した男児に語りかけながら、鼻に綿棒を入れてPCR検査用の検体を採取した。 このクリニックでは7月上旬までは陽性となる子どもは週に10人未満だったが、下旬には80人を超えた。多くは38度以上の発熱があり、