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ブックマーク / ameblo.jp/rintaro-o (70)

  • 緒方林太郎『議員とは・・・』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 議員というのは、とどのところ何だろう、とふと思いました。代議制ですから、市民、県民、国民を代表して、議会でそれぞれの政治体のことについて決定する立場にある、と言えばそうなんだろうと思います。 これはフランス革命時からずっと問われている問題でして、それ以前の身分制議会では自分のよって立つ団体の意思を正確に議会の場で反映させるものとして議員が存在していました。まあ、有り体に言うと、自分の意志の働く余地がないという意味でロボットに近い感じです。これを「強制委任」と呼んでいます。 これに対抗するかたちで出てきたのが、選挙民の意思から完全に自由なかたちで議員は判断しなくてはならないというものです。これを「自由委任」と呼びまして、エドモンド・バーク

    緒方林太郎『議員とは・・・』
  • 緒方林太郎『行政効率化』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 「税金の無駄遣いに切り込む」、最近のキーワードになっています。ただ、これってとても難しいことなのです。まず、何が「無駄」なのかということを判断することが難しいのです。お役所というところは、そんなに簡単には自分の事業を「無駄」だと認めません。政治家が一吠えしたところで、そんなものは軽くかわされてしまいます。 私はこの「無駄遣いの切り込み」について、いつも思っていることがあります。それは「政治が個別事業の是非をあれこれと議論するほどの余裕はない。それをやっていたら『無駄遣いの切り込み』など夢のまた夢。」ということです。役所には膨大な事業があります。各局にある事業について局長が諳んじているなんてことはありませんし、課レベルでも課長は課のやって

    緒方林太郎『行政効率化』
  • 緒方林太郎『廃案』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 国会が解散されると、法律は廃案になります。継続審議ではなくて、廃案になります。まあ、現在ホットなテーマが廃案になることについては色々と思いがありますが、今日はちょっと違うことを書きます。 法律や予算を国会審議する際、お役所はすべての国会議員に法律(案)、予算(案)を「お届け」します。どんなにテクニカルで理解不能なものであっても、すべて紙で持っていきます。官報についてもすべて届けられてきますし、国会の議事録もすべて紙で届けられてきます。そして、大半の国会議員はそれを読まずに捨てます。国会の議員会館に行くと、各階毎に毎日、毎日、膨大な紙ゴミが出ています。 写真に撮って、どれくらいの紙ゴミが出ているかをお見せしたいくらいです。あれだけで毎日、

    緒方林太郎『廃案』
    zyesuta
    zyesuta 2009/07/15
    廃案再提出の際は、もっかい根回しとお届けがある。国会の陋習。
  • 緒方林太郎『101番目の県』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 インド洋に浮かぶ、フランス領マヨット島がフランスの101番目の県として統合されることが住民投票で決まったようです。フランスという国は、土に96の県があり、海外にはこれまでグアドループ、マルティニーク(以上カリブの島)、仏領ギアナ(南米)、レユニオン(インド洋)という4つの県があります。その他にもニューカレドニア、ポリネシアみたいな海外領土や、果ては南極に近いところにあるケルゲレン諸島(200海里水域が南極条約の対象地域に引っかかる)、アデリーランド(南極条約の対象)まで、まあ世界中のあちこちに領土をポチポチと抱えています。メキシコの太平洋沖にクリッパートン島という無人島があり、これもフランス領です。かつて、メキシコと領土紛争になり、そ

    緒方林太郎『101番目の県』
    zyesuta
    zyesuta 2009/04/06
  • 緒方林太郎『自衛権(その1)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 【このエントリーは相当法律、特に国際法に関心がある方でないと、とてつもなくつまらないと思います。いつもそうなのですが、今回は特につまらない度合いが高いのであえて強調させていただきます。】 今日、朝遊説をしながら、ずっと「自衛権」について考えていました。朝の寒い交差点でご挨拶しながら、ずっと「自衛権」について考えるのはなかなか難しいのですが、幾つかの疑問点が浮かんできました。 そもそも論なのですが、私は今の「自衛権」に関する議論で、「集団的自衛権」、「個別的自衛権」に分離して、個別的自衛権はOK、集団的自衛権はダメという結論からスタートするのが嫌いです。そもそも、集団的・個別的と分ける前提が間違っていると思うのですね。自衛権というのはあく

    緒方林太郎『自衛権(その1)』
  • 緒方林太郎『自衛権(その2)』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 【今回のエントリーも、前回に増して、更に法律に関心のない方には苦痛の極みです。予めお断りしておきます。】 「自衛権」なのですが、もう一つ気になっていることがあります。それは「正当防衛」との関係です。もう一度、英語とフランス語で対比してみたいと思います。 【国連憲章第51条(英語)】 Nothing in the present Charter shall impair the inherent right of individual or collective self-defence if an armed attack occurs against a Member of the United Nations, until the

    緒方林太郎『自衛権(その2)』
  • 緒方林太郎『中国の(隠れた)足腰』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 時折、「ブログのネタ探しは何処からやるのか?」と聞かれます。そんなにネタ元があるわけではないのですが、フランス語関係のメディアで探すことが時々あります。英語だとネタバレするのですが、フランス語だとそういうことは少ないので非常に重宝しています。 そういう中、最近、非常に注目していることがあります。実は新華社通信フランス語版 がとても、とても充実しているのです。国営通信であるため、分析とかはおざなりな部分が多いのですが、単に事実関係だけをフォローするのであれば、普通のフランス語のメディアサイトよりは遙かに充実しています。特に中国関係とアフリカ関係の充実ぶりは目を見張るものがあります(アフリカが充実しているのはフランス語だからでしょう)。 勿

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  • 緒方林太郎『お役所文書』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 最近、とある行政文書を見ていて気になったことがありました。それは「公用文の表記になっていない」ということでした。これだけだと何のことか分からないでしょうから、ちょっと解説します。くれぐれも以下は役所の文章についてのみ言えることでして、一般の文章とは切り離された世界です。 公用文というのは、漢字の使い方、お作法というのがかなり細かく決まっています。例を挙げると、「接続詞としての『したがって』は必ずひらがな」、「補助動詞としての『いただく』も必ずひらがな」とかいうのがありますね。誰も気にしないと思うのですが、私はお役所の文書の中で接続詞の「したがって」が「従って」と書いてあると、ちょっとだけ「あっ、それって違うんだよな」と心の何処かに引っ掛

    緒方林太郎『お役所文書』
  • 緒方林太郎『中国海軍とシーレーン』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 【注1:これは1年半くらいに書いたものです。長くて読みにくい上に、ちょっと現代とはズレがありますがそのまま載せます。】 【注2:この記事はパキスタン、イラン、中央アジア、東南アジアの地図があった方が分かりやすいです。というか、地図なしで分かる方は相当に通です。】 パキスタンにグワダルという街があります。最南西にある都市でイランとの国境からすぐのところです。周囲にはバルチスターン砂漠があるだけで産業といった産業もありません。 しかし、この都市を地図で見てみると、ペルシャ湾からホルムズ海峡を抜け、細い海路からインド洋に抜けるあたりのとこです。いわゆる「シーレーン」最前線です。しかも、この街の港は良い感じで入り組んでいて天然の良港になっていま

    緒方林太郎『中国海軍とシーレーン』
  • 緒方林太郎『国会待機』

    治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 居酒屋タクシー、そして残業自慢のおじさん達、まあ色々と役所には特殊な事情があるのですが、こういうことが起こる原因の一つに「国会待機」というのがあります。 国会会期中、お役所では18:00前くらいになると放送が入ります。「明日は●●院●●委員会が開催される予定です。現在、質問入手中ですので次の局課は待機をお願いします。●●課、●●課・・・・。」という感じです。明日の国会で質問が当たるかもしれないから(「当たるから」ではない)残ってなさい、という指示です。18:00の段階では結構広めに残されることが多いです。 そして、コンタクトが出来た議員に質問取りに随時行きます。関係する複数のお役所が議員の事務所に呼ばれていくことも多く、議員事務所がお役

    緒方林太郎『国会待機』