病気やケガで長期休業を余儀なくされた場合、その期間中、一定割合の所得を補償するGLTD(団体長期障害所得補償保険)。日本に登場してから十数年が経つ。社員が安心して働けるので、優秀な人材の確保に役立つと評価され、近年、導入する企業が増え始めている。 長期休業者に対して必要なケアは、休業中の所得の補償だけにとどまらない。就業不能リスクを低減するメンタルヘルスケアが平素から必要だし、長期休業後は元の職場などへの復職支援も必要になる。アドバンテッジ リスク マネジメントは、長期休業者へのこうした総合的な支援サービスを行っている企業だ。2006年12月、同社は大阪証券取引所のヘラクレス市場へ上場した。 「誰も手が出せなかった分野」に着目 同社が扱っているGLTDは、従業員が就労できない期間は平均的に標準報酬額の6割を補償することを基本としている。補償期間は最長で定年年齢まで。月額保険料は会社の規模や