事件発生から約1年2カ月後の1967年8月、みそタンクの底の麻袋の中から見つかった直後の白色半袖シャツ。血痕には赤みが残る 袴田巌さん(81)の弁護団が東京高裁の即時抗告審に提出予定の最終意見書で、犯行着衣とされた「5点の衣類」について、東京高検が実施したみそ漬け実験で茶色く染まったシャツを証拠として示し、捏造(ねつぞう)の可能性を改めて訴えることが17日、分かった。高検の実験結果として示されたシャツと、事件現場で見つかったとされる全体に白いシャツの矛盾をつく。検察の証拠を逆手に利用することで、従来の主張に説得力を持たせる狙いがある。 関係者が同日までに明らかにした。弁護団は最終意見書で「検察官のみそ漬け実験から、静岡地裁の再審開始決定が裏付けられた」と訴える方針。今回新しく提出する証拠を、再審開始決定の理由となる「新証拠」としたい考えだ。 提出するのは、高検が2014年10月から16年8
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