F1日本グランプリのレース後、シャトルバスを待つ大勢の観客=2007年9月29日、静岡県小山町の富士スピードウェイ 富士スピードウエイ(FSW、静岡県)で昨年9月に開催されたF1日本GPのずさんな運営で精神的苦痛を受けたとして、観客109人がFSWを相手取り、チケット代の返還や慰謝料など計約3200万円の損害賠償を求める訴訟を16日、東京地裁に起こした。原告は「F1は誰もが安心して参加できるイベントのはず。いかにひどい環境だったかを訴えたい」と話している。 訴状によると、昨年の日本GPはFSWが運行するシャトルバス以外での会場への入出場が禁止された。しかし、原告の一部は、会場周辺の渋滞でシャトルバスが時間通りに到着せず、レース前半を観戦できなかった。帰りも悪天候の上にトイレなどが整っていない中、シャトルバスを長時間待たされたと指摘。連日の混乱で、決勝の観戦をあきらめた原告もいた。原告は、会