9月22 アフリカのサバンナ帯をスポット状に肥沃化させた新石器時代牧畜民 カテゴリ:考古学生態学 サブサハラ(サハラ以南の)アフリカに、広大なサバンナが広がる。この一部は、今は数少ない野生動物の保護区や国立公園になっている。 この野生動物の聖域は、実は人口増による圧力で徐々に狭められている。なぜなら降水量はともかく、土地は意外と肥沃だからだ。 本来はアフリカは強烈な太陽光で腐植土が形成されにくく、土は貧弱なラテライトが多い。 ところがそんなアフリカのサバンナでも、スポット的に意外と肥沃な草地が見られる。サバンナに点在する生産力の高いパッチ状の草地は、いったいどうして出来たのか。 大型動物の糞の排泄、ブッシュファイアー(野火)、シロアリの塚生成などでも肥沃な土壌が出来るが、スポット状の肥沃な土地は、新石器時代牧畜民の家畜によって排泄された糞便の効果が大きかったことが、アメリカ、ドイツなどの国