韓国では、ソウルなどを中心に車の排気ガスなどに含まれるPM2.5による大気汚染が深刻化し、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、「緊急措置をとるのが、政府の責任だ」と述べて対策を指示しました。 特に5日は、135マイクログラムと、基準の5倍以上にまで達し、空が白くかすんで高層ビルの上層階などがほとんど見えなくなりました。 こうした中、ムン・ジェイン大統領は5日、環境相から報告を受け、「緊急措置をとるのが、政府の責任だ」と述べて、幼稚園や学校への空気清浄機の設置について、財政支援するよう指示しました。 また、韓国政府は、ソウルをはじめとした一部の地域を対象に、排出量などに応じて一部の車両の通行を規制したり、火力発電所の出力を8割以下に制限したりする異例の措置を6日まで6日連続でとっています。 ソウルでは、観光への影響を懸念する声も聞かれ、政府として対策を迫られています。