【7月12日 AFP】米バージニア(Virginia)州の消えゆくタンジール(Tangier)島の写真を撮るのは、いろんな意味で奇妙な経験だった。タンジール島は米東海岸のチェサピーク湾(Chesapeake Bay)の中へ徐々に沈んでいるが、500人近い住民の中で、気候変動を信じている人はほとんどいない。社会的な側面もある。男女の役割が厳しく決められていて、ちょっと1950年代に逆戻りしたような感じだ。それから言葉だ。 私はずっとタンジール島についての記事を書きたかった。米首都ワシントン(Washington D.C.)から南東へ150キロに位置し、1850年以降、その土地の3分の2を失ったとされ、だから気候変動について語るにはいい題材のように思えた。気候変動の影響が実際に見える数少ない場所の一つだ。 米バージニア州タンジール島の夕暮れ。水路に立つ十字架には「Christ is Life(