ファンにとってはまさに“Whole Lotta Nostalgia”(胸いっぱいの郷愁)だった。12月10日のO2アリーナは、ID・チケット・リストバンド(会場で本人確認後に手渡された)の3点セットがないとダメという厳戒態勢の中、フリースタンディングチケットでステージ近くを狙うファンが前日の午前中からドームの奥で徹夜で列を作った。彼らのほとんどが海外からはるばるやって来た。 19年ぶりという彼らのギグの値打ちもさることながら、他のパフォーマーもビル・ワイマン(ローリング・ストーンズ)、ポール・ロジャース(フリー)、ミック・ジョーンズ(フォリナー)など豪華な顔ぶれがそろった。2週間もお預けを食ったファンは大いに盛り上がって『2時間の響宴』を待った。ポール・マッカートニー、ミック・ジャガー、ケイト・モス、デイブ・ギルモアなどのVIPも18時半の開演前に次々と会場に姿を見せ、この夜が特別であるこ