富士通が5月12日発表した2008年3月期の連結決算は、営業利益が前期比12.6%増の2049億円になった。 売上高は4.5%増の5兆3308億円。サービス事業やPC/携帯電話を中心に、全セグメントで増収に。営業利益率は0.2ポイント改善して3.8%になった。経常利益は10.5%増の1628億円。1~3月期の円高で、為替差損145億円を計上した。 純利益は53.0%減の481億円。前期にファナック株式売却益(773億円)を計上した反動で減少幅が大きかった。LSI事業の構造改革の一環として固定資産の減損損失や移設撤去費用など221億円や、米Spansion株式の評価損などを特別損失に計上した。一方、繰延税金資産の評価性引当金のうち約180億円を取り崩し、利益に計上した。 今期の連結業績予想は、売上高が5兆3500億円(0.4%増)、営業利益が2200億円(7.3%増)、経常利益が1850億円