人間誰しも一度は「お金持ちになりたい」とか「有名になりたい」とか考えますよね。 あるいは「幸せになりたい」とか。 歴史を見ることはこれらを実現した人々を追いかけていくことでもあるわけですが、彼らの全てが満足して一生を終えたかというと、案外そうでもない気がします。 富も名声も、家族との幸せさえも手に入れていても、自ら生み出してしまった懊悩に苦しんだ人もいるのです。 1910年(明治四十三年)11月20日に亡くなった、レフ・トルストイはその一人でした。 「戦争と平和」などで知られる大文豪ですが、最期は鉄道で肺炎を起こしそのまま亡くなるという行き倒れ同然のもの。 生前から何もかもを手に入れていた人なのに、なぜそんな寂しい最期を迎えることになってしまったのでしょうか。 ロシアの貴族に生まれたトルストイトルストイは、ロシアの貴族の家に生まれました。 幼い頃に両親を亡くしていますが、特に問題なく親戚に
![「戦争と平和」の文豪トルストイ~悲しき最期は3等列車で行き倒れだった?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/98430acc8bd1ec255ed718e6e9ef9d41af6a5dc7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstorage.bushoojapan.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2014%2F11%2Fbc3682d36956290de241e5c6bf80485f.jpg)